後始末・・・・・あれ?
「・・・・・だったんです」
「・・そうか。それは良かったな!」
笑顔で言ってくれたのは空腹吸血鬼を纏めている、ブジャーヴァンだ。今は仕事がないらしく、今まであったことを報告するために城であっていた。ちなみにその仕事とは、畑仕事、盗賊の捕獲・始末や売り物になる薬草を集めたり、この辺りでとれる良質な土を使って作る陶器などのために土を取りに行ったり、その途中で出てくるモンスターの狩りなどをしていて、以外と忙しいみたいだった。
「それで、またどこかに行くのかい?」
「次はウィンデーネの所に行く事にしてるよ」
「中に入れるのかい?ウィンデーネの都市には許可証が無いと、一応普通の冒険者でも見せれば限定的な認定証になるらしいけど入るのに凄く時間がかかるみたいだよ?」
「大丈夫。ドワーフの王様から許可証を貰っているから・・・・あー!」
「うわぁ!ど、どうしたんだい?」
「ほんとはここに入るためにも許可証貰ってたんだった・・・・・」
「え?そうなのかい?ちょっと見せて」
きちんと無限袋に入れておいた、ウィンデーネようじゃない方の許可証を渡した。
「・・・・うんうん。確かにドワーフ王の名前と魔力印が入ってるね」
「魔力印?なにそれ?」
「ここにある印だよ。これは個人の印と、魔力固定がされているから本人以外には書けないんだ」
よく見てみると二重丸のようなマークがあって、ブジャーヴァンがさわると浮かび上がっていた。
「なるほど。じゃあこれと同じものがあったらウィンデーネの都市も大丈夫?」
「うん。これがあるなら門前払いはないと思うよ」
「それなら良かった。じゃあ、今から向かうよ」
「えっ?今から向かうのかい?」
「早い方がいいと思うから。そろそろ行くね」
「大丈夫だと思うけど、道中に気を付けて」
ブジャーヴァンにそう言うと、心配されながらすぐ部屋を出て、ウィンデーネの都市に向かうのだった。
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