一時避難
「あ゛ぁん?だれだお前」
目の前の男がいった言葉を無視してまだ残っている魔法で足を蹴りつけるが、
キンッ
と言う甲高い音がまた鳴り響いた。
「?」
足を狙ったはずなのにまるで金属を蹴りつけたような音が響いた。
「はっ!俺には効かねぇぞ!俺のスキルは鉱物変化と錬成魔法だ!俺に傷はつけれんぞ!」
そう叫ぶ男の話を聞いて単純で助かると考えながらもめんどくさい能力だなとも思う。
「そっちが攻撃しないのならこっちからするぞ!」
そう言って殴りかかってきた男の前にこっちは錬金術で地面を競り上げて盾を作ってからマリナを抱えて一旦逃げた。
エマ達と別れた所に戻ってマリナを寝かせてからマリナの状態を鑑定してから、直ぐに、
「ちょっと守ってて」
と簡潔にいってから魔法を作り始めた。
今のマリナの体には強い毒が入っているみたいで、HPが減っていってる。しかも手持ちの万能薬や解毒剤でも直しきれないレベルの毒だったため、魔法を作ることにした。
・・・・・・毒が完全に消えている状態をイメージして・・・・・・・・・・・よし、行ける!
「かのものの魔力よ。我が魔力に応じ、体内の毒を消したまえ!完全解毒!」
早速作った魔法をマリナに使うと、マリナの魔力が活発化して、毒を消していった。
毒が消えたことを確認してすぐ、意識が消えかけた――――――瞬間に手に持っていたMPポーションを割って体に振りかけた。ギリギリのタイミングで体にかける場合は回復量が減るけど危険水域からは脱出した。そして更にMPポーションを二本飲んで、ほとんど回復してからまたあの男の所に戻るのだった。
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