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くりゅうはどちらに
「む~ん、なるほどのぉ、そのように伝えられておるのか・・・・」
黒龍は今、城の中にある書庫に来ていた。もともと長い年月を生きてきたため、本を読むこともあり、色々な種族の視点から書かれている本を読んでいき、これで、ほとんど読んだことになる。が、
「我も知らなかったのぉ・・・・空腹吸血鬼と言う種族など・・・・」
黒龍はほとんどの種族を見たことがあるために分かるが、空腹吸血鬼と言う種族は見たことがなかったため、全く知らなかったのだ。
「じゃが・・・これは酷すぎるのではないか」
そう呟いてから少し考え、本を持ったまま書庫から出たのだった。
読んでくださりありがとうございます。