番外編 フェインタ王国に帰った勇気達 その4
「「「「「「ギィィャャャァァァ!!」」」」」」
俺達は叫びながらこの世界に来てから本気で走って逃げている。なぜなら――――
カサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサ
「「「「「「嫌だーーー!!!」」」」」」
大量の巨大Gのような虫モンスターが襲ってきたからである。あのあと十五階層まできて、十六階層に入って、しばらくモンスターが現れずに一本道だけが続いていて、緊張しながら進んでいくとなにかの音が聞こえてきて、その音がしてきた一本道の前の暗闇に光球を使って照らすと見えたのが――――あれなのだった。
「虫は苦手じゃないがこいつは無理!」
「だれもこいつらを好きとは言えねぇよ!」
「落ちてるもん全部消えていってるぞ!」
「嫌々嫌々嫌々嫌々!!!!!!」
「いやだー!恐いよー!」
「・・・・・」
「奏音!?ヤバイぞ!気絶しそうになってるぞ!気を強くもて!」
そういっている間にもどんどん距離を縮められてきている。それに
「光よ、我が敵に爆発を撃て光の爆発!」
チュドン!と音をたてて後ろの方で爆発を起こした。だが、
カサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサ
「チッ!減ったがまだいる!」
「あっ!戻る階段!一旦戻るよ!」
そう春野が言うと、皆で走りながらGみたいなモンスターの動きを妨害しながら走り続けて、なんとかひとつ前の階層に戻ったのだった。
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