番外編 少し散歩に
ユキは一人で散歩をするために町の外に出て、しばらく歩いていると、妙にキラキラしているモンスターを見つけた。形だけなら土牛というモンスターみたいだけど、鑑定してみると、どうやらこの場所の土には鉱石の成分が多くはいっているみたいで、その成分を集めるときに使う魔力と鉱石の成分が混ざったらしく、魔鉄牛となっているモンスターと戦っていた。
「フッ!」
「ブモモモー!」
この鉄牛は相当上質な鉄を集めて、その鉄に魔力がはいっているから魔法抵抗力が高いために魔法では傷がつきにくいみたいだ。しかも今はただの散歩だったために元月と崩絶の二つとも持っていないのでなんとか避けたりして耐えながら、上空に火の魔法で剣を作り待機させながら更に威力と切れ味を上げていく。
「ブモモモモモモ!!」
「・・・・・・よし!火剣!」
僕が放った火剣は一直線に向かっていき、魔鉄牛をスパッと斬った。
「ふぅ。凄い固かったな~」
「凄いですね!」
急に聞こえてきた声の方向に火槍を10個同時発動させて構えると、
「ち、ちょっと待ってください!私ですから!」
と言って現れたのは七美ちゃんなのだった。
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