休息をとる
僕が作った魔法の効果はこんなものだった。
======================
能力吸収
相手が持つスキルを吸収することができ、吸収したスキルは発動者に残る。ただし名前がわかるスキルのみ。更に一度しか使用できず発動者の最大MPの一割を使用する場合は50%の成功確率となり、MPを全て使うことにより完全成功が可能となる。相手が油断しているか、瀕死でないと効果は無効化される。
======================
と言うぶっとんだ効果だけど作るときに僕のMPの九割を持ってかれたから戦いが困難になっていたと言う事実もある。でもこれで倒すことができたからよかった。そう考えながら今は
「雪!遅いぞ!」
「早くしてよ~」
「俺も食いたいな」
「俺にも早く食わせろ!」
「ぼ、僕も・・・・・」
「あーー!もうめんどくさい!誰か料理できないの!?」
「「「「「出来ん(ないよ~)(無いです)!!」」」」」
とさまざまな声が帰ってきた。
「・・・・はぁ」
それでため息をつきながらどんどん肉を焼いて米を炊いてサラダをつくって・・・・
そうこうしている間に
「ふぅ、ねぇ雪君!このお風呂凄かったよ!」
「ユキさま、お先に入らせていただきました」
「つ、疲れましたわ・・・・・・・」
「いい風呂じゃったぞ」
「くっ、あれが戦闘力の違いか・・・・・・」
そう言いながら頬が火照りながら妙につやつやしている春野さんと疲れているマリナ、それに普通のエマと黒龍に項垂れている七美ちゃんをできるだけ見ないようにして
「座ってて。もうすぐできるから」
そう言って座らせて最後の準備に取りかかるのだった。
「「「「「「「「「「「いただきます」」」」」」」」」」」
全員で挨拶をしてから食べはじめた。戦いのあとだからガッツリ食べたくなったのと、人数が増えすぎて足りなくなったので急遽米を炊いたりして出来上がったのは、ご飯にキュウリとトマト(のようなもね)のサラダに、蓮石島で前に群れで見つけたSランクモンスターのクレイジーボアのステーキと唐揚げ、肉を食べないマリナ用に野菜の天ぷらを作った。やっぱり人数が人数だから時間がかかったのだった。
「うまっ!」
「肉汁が溢れ出てくるな」
「凄く美味しいよ~」
「旨いぞ!」
「お、美味しいです・・・・」
「ま、負けました・・・・・悔しいけど美味しい・・・」
「いつも美味しいです!」
「美味しいですわ」
「やはり主の料理は格別じゃの」
「う~ん、やっぱり負けてるなぁ・・・・」
それぞれ思い思いに食べていき、一時間もたたずに全部無くなるのだった。
読んでくださりありがとうございます。