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一旦置いといて その2




そして澪は話を再開し始めた。


「あなたも昔から雪君の事が好きなんでしょ?」


「はい。そうですよ?それがなにか?」


「私もそうなの」


「それは態度を見たら誰でもわかると思いますがね・・・・」


「だから聞くね、雪君は学校だと話しかけても顔を背けたり、話を早く終わらせようとしてたの?何でだかわかる?」


「それは・・・・・・・はい・・・・・」


七美は雪に心のなかで同情した。澪は、十人が顔を見て、九人が美人だとか綺麗だとかかわいいと言う顔ということはわかる。残りの一人も本人のストライクゾーンから離れているだけだとも思う。そんな人が十人が見て、十人とも普通の顔と思う(本人さえも、ただし澪は別)人に話しかけていることを考えると・・・回りの人間がどう思うかと言う問題だ。きちんと見ている人ならば澪が雪の事を好きと言うことが直ぐにわかるが、大体の人間はまず澪の顔を見て、そのあとに雪の顔を見ると、なんでこんなやつと話してるんだ?と思うはず。だから雪には色々な人からの殺気が飛んできていた事が自ずとイメージできてしまった。それは勇気にも同じことが当てはまるため、雪は澪と勇気と(澪は一方的に、勇気はお互いに)仲良く話しているように見えるからだと考えた。


「じゃあなんでか教えて!お願いします!」


そう澪は頭を下げたが、凄くいいずらかった。でもあまりにも空気が重かったためついにいってしまった。


「・・・・多分・・・・回りの人が・・・・・澪先輩と話している・・・・雪さんを・・・・睨むか殺気を放っていたからだと・・・・思いま―――――ひぃぃ!!」


最後に変な声が出てしまったが仕方ないと思う。何故ならば


「――――――ヘェーナルホド、ダカラユキクンハハナシテクレナカッタンダ。ジャアホカゼイインヲ――――――コロセバイインダネ」


「ちょっと!澪さん!片言になってます!あー!ちょっとエマさん!マリナさん!黒龍(くりゅう)さんも!止めるの手伝ってください!私一人じゃ止まりませんから!!早く!!」


こうして雪がイルティクスと遭遇して、黒龍(くりゅう)に念話をいれるまで、必死に澪の動きを封じるのだった。




読んでくださりありがとうございます。

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