コント?のようなことをして
「「「「ちょっと待った!!!」」」」
「え?」
僕たちは死の森に入る――――はずだったが、
「すみませんユキ様、皆様方。先にお進み頂けないでしょうか?」
「私達は少し春野・・・・・さんに用事があるのですわ」
「そういうことじゃからの」
「いいかな?」
「おい七美、いったいどういう―――――――」
「いい!!よね・・・・・」
「ハイ、ワカリマシタ」
「ちょっと勇気!大丈夫!?目が虚ろのまま前に進んでるけど!?ねぇ!?ねぇってば!?」
「勇気!ちっ、皆、とりあえず勇気についていくぞ!?」
「わかったよ~」
「じゃあ先にいくぞ!」
「まっ、待って・・・・・」
しばらく勇気が虚ろな眼差しのまま治らないので強制的に頭をぶん殴ると、
「・・・・・はっ!・・・・・・・俺は何を?」
「勇気がやっと元に戻ったよ」
「戻らないかと思ったぞ」
「そうだよ~怖かったからね~」
「気をつけろよ!勇気」
「み、水飲む?」
元に戻った勇気は貰った水を一気に飲み干して、一息ついたみたいだ。
「なんか思い出そうとしたら頭が痛むんだがいったい何があった?」
「うん・・・・・なにもなかったよ・・・・・」
「おい雪?それなら目を会わせていってくれないか?おーい雪?なぜ顔を限界までそらす!?いったい何があったんだーーー!!!!」
勇気が思いの丈を大声で叫ぶと、
「そろそろいいですか?待つことにも飽きてきましたし」
といったイルティクスが目の前にいるのだった。
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