なんとか間に合って
約束の場所に向かうと既に貴族と王様が待っていた。
「ふん、大事な用があると王に呼ばれて来たが我らを待たせるとは何事か!遅れてくることはあり得ないぞ!」
と怒ってくる貴族。怒っているけど全く怖くない。
「すみません。なんせ貴方たち貴族?とは違うものですので」
口調を変えて話すことにした。
「おのれ・・・・・」
「よい」
「で、ですが・・」
「よいと言っている!」
王様がおこると辺りの空気がビリビリと震えた気がした。こっちの方が百倍怖い。
「貴殿らを読んだのは他でもない。お前たちについてだ」
王様がそういった瞬間、
「早くこやつらを刑に処してくださいませ!」
と貴族(笑)が言った。
「こやつらは我らを侮辱したのですぞ!このようなやつらは処刑にしなければなりません!」
「そうだ!このようなやつらはいかしておけん!」
「早く処刑を!」
辺りの空気が冷えきっていることに気がつかずに喚き散らしている貴族(憐れ)。そんなやつらに
「・・・・よくわかった」
そう王様が言って、
「すまない。やはり頼まなければならないようだ」
「じゃあしていいんだな」
気がつくと、勇気達が来ていた。まぁ、僕に関しては範囲捜索術式があるからわかったけど他の皆・・・・エマと黒龍以外はきがついてなかったようだ。
「あぁ頼む」
そう王様が言った瞬間に、勇気が素早く剣を取り出して一閃した――――――――――はずだった。
「なっ!?」
虚空から黒い渦が現れ勇気の剣を防いだ。その後に、現れたのは―――――――――――
「危ないですね。まだこの方々には生きていてもらわないと困りますのでね」
―――――――怪しい男なのだった。
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