勇気達と再会が・・・・・
「「「「「「!?何で雪(君)達がいる(の)んだ!?」」」」」」
それはこっちが聞きたいよ。そう言おうとしたタイミングで
「お兄ちゃん!!」
と言って、凄く喜びながら七美ちゃんが勇気達の所に向かっていった。が――――
「ん?お前は誰だ?お兄ちゃんって人違いじゃないか?お前らの知り合い?」
「俺も知らねぇぞ」
「私は知らないよ?」
「俺も知らないぞ?」
「私も~」
「・・・ぼっ、僕も・・・」
と全員が誰も知らないといった。
「!!!!」
七美ちゃんが全身を使って落ち込んでいるけどしょうがないと思う。だって、元々の見た目と全く違う魔族になって、しかも今はそれがばれないように闇魔法の中の技にある幻惑を使っているから今はただの人族に見えているはずだからね。・・・・・さすがにいたたまれなくなってきたので七美ちゃんを呼んで耳打ちした。
「・・・・七美ちゃん。今の見た目だったら多分勇気は絶対に気がつかないよ?もし気がついてたらこっちが死ぬほど驚くレベルだからね」
「あっ。そうでしたね・・・・・」
と、七美ちゃんは照れていた。
今、話ながら僕達がいた部屋に戻っている。話すのには個室じゃないとヤバイからだった。部屋についてから、
「雪、一体その子は誰なのかを教えてくれないか?見たことないんだが・・・・・」
と、勇気が急かすので、
「じゃあちょっと待って、遮音聖域、闇の領域っと」
これがばれたらヤバイので上級魔法を使うことにした。
「今の何をしたんだ?」
「もしかして魔法のこと?一つ目の遮音聖域は、音を一つも漏らさないようになるのと、悪意のある人物が入れなくなるもので、二つ目の闇の領域は、悪意が無くても、この部屋に入ってきた人全員がその中に送られて、ここにきた理由を忘れるようにするって言う効果だよ。それがどうかした?」
「・・・・・・・・・・お前本格的にエグいもの使えるようになったんだな・・・・・」
「これ位しないと話せないしね。じゃあそろそろ解きますか」
僕はそう言って七美ちゃんにかけた幻惑を解いた。その瞬間、
「「「「「ま、魔族!!なんでここに!?」」」」」
と、叫んで大きく後ろに下がって、各々素早く武器を構えたのだった。それをみて僕は
「あっ、選択ミスったなこりゃ・・・・・・・」
と、頭を抱えるのだった。
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