男が
「お前誰だ?」
「私ですか?そうですね・・・・イルティクスとでも名乗りましょうか」
「じゃあなんの目的だ?なぜこいつらを助けた?」
「少しこの方々にはしてほしいことがございますので生かしておかなければならないのですよ。全く主は人使いが荒いこと荒いこと」
「だがこちらもそいつらに用があるからな。悪いが通らせてもらう」
そういった勇気が更にスピードを上げて切りつけた。が、
「なっ!?」
「おやおや、手癖が悪いですね。そんな人だからこうなるのですよ」
「何を言いたい」
「今にわかりますよ3、2、1、0」
「!?」
イルティクスが数字を唱え終わると勇気の持っていた剣が壊れてしまった。
「俺のカリバーンが・・・・・」
えっ?勇気が持ってたのってカリバーンだったの!?
「ほぅ。カリバーンと言うことは貴方達は勇者ですか」
「・・・・・だとしたらなんだ?」
「いえいえ。流石に殺してしまうのはどうかと思っただけですので」
「そうか。俺は武器が折れても戦うがな」
「そういうと思いました。・・・・・そろそろ潮時ですね。では失礼しますね」
そう言って勇気が殴ろうとした瞬間に、また黒い渦が現れてイルティクスと貴族(元)を連れていったのだった。
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