473/755
なぜこうなったか
「実は、私、エマさんに勝ったんです」
「ええぇ!?それ本当!?」
「どうやら本当にそのようじゃ。多分じゃが戦ったときの攻撃による衝撃で部分的な記憶を失っているようじゃからの」
と、黒龍が説明してくれた。
「じ、じゃあこの大量に壊れている武器は?」
「それは最初の練習のときに壊しちゃった。武器破壊を使うと、相手の武器を壊す代わりに自分の武器も壊すみたいなの。だからあんなに壊しちゃったの」
「ふむ・・・・なるほどのぉ。これだけのスキル持ちなら捕まえられていたのもわかる気がするのぉ」
「まぁ気持ちはわからないでもないけどさすがに監禁して鎖で繋いであったのはやりすぎだと思うけどね」
「そうですわ!」
「・・・・・ハッ!?私は今まで何を・・・・・」
「エマ?もしかして記憶が?」
「はい。今全て思い出すことができました。あれは確か・・・・・・・・・」
そしてエマは記憶を遡り始めた。
読んでくださりありがとうございます。