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洞窟にて
しばらく歩いて目的の洞窟にたどり着いた。
「ユキ様。こちらで一体何をなさるおつもりですか?」
「ここで七美ちゃんの訓練をしようと思うんだ」
「そういうことですの」
「七美ちゃんはこの世界に来て戦ったことはある?」
「ううん・・・・・元々の魔王は戦ったことがあると思うけど、私は直ぐにあの場所で捕まっちゃったから・・・・・・・・・」
「・・・・ごめん。でも七美ちゃんも今からは戦う力が必要になると思うんだ。絶対に」
「そうですね。せめて自分で守れるくらいにはならないといけませんよね」
「僕達も守るけど万が一守れないときがあると思うから。嫌かもしれないけどお願い」
そう言って頭を下げると
「・・・・・私も強くなりたいです!」
七美ちゃんの声が聞こえた。
「・・・・うん。じゃあ頑張ろう!」
「はい!よろしくお願いします!雪君!」
こうして七美ちゃんの訓練を始めるのだった。
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