次の目的地へと
ファルの領地を出て黒龍に乗ってから、地図を見てしばらく考えて考えぬいた結果、次に何処に向かうかが決まった。
「ユキ様‥‥?どうされました?」
「ううん。エマ。なんでもないよ。ただ次の目的地が決まっただけだよ」
「なるほど。そうでしたか。分かりました。マリナさん、クリュウ様、少しよろしいですか?」
「私は聞こえておりましたわ」
《我も聞こえておったぞ。して何処に向かうのじゃ?》
「僕が考えたのは、ここにしようと思うんだ」
そう二人に地図を見せて、黒龍には念話でさらに効果をあげて、イメージを送った。
「こちらですか」
「なぜ子の場所ですの?」
《確かにのぉ。なぜここにするのじゃ?》
三人とも疑問に思っているようだった。なぜなら僕がいった場所は、フェルの領地から今飛んでいる場所のすぐ近くだったからなのであった。
「エリークさん‥‥‥あそこのギルドマスターなんだけどね、そのエリークさんが、ここに温泉があるって教えてくれたんだ。だからなんだけど行ってもいい?」
「ユキ様が望まれる場所が私のいる場所ですから」
「私もいいですわ」
《我も構わぬぞ》
エマからは思い言葉が出た気がするけど気にしたら負けの精神で
「じゃあ黒龍。お願い」
頼んで、ナリーサラと呼ばれている村に向かうのだった。
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