ご飯を食べる。
僕はいただきますと言って、食べようとしたのだが、皆がこちらを見て、動きが止まっているので、「どうしました?」と聞くと、「お前が今言った言葉は何て言ったんだ?」
「それはですね、故郷の言葉で、料理と、作ってくれた人への感謝を言ったものです。」
「そうなのか。それはいい言葉だな。今度から俺も使おう。」
「是非。 それと、食べてもいいですか?」
「あぁすまんな。食べてくれ。」 「では。」
そういってから、僕はステーキを口に入れて、噛んだ。すると、
「これ! すごく美味しいです!!」
「それはよかった。」
一口噛んだだけで、肉汁が溢れだして、それに、塩と胡椒が絶妙な具合に降りかかっていて、そのステーキをもう一口入れてからパンを食べるとまた美味しい。そのまま口の中がなくなってから、シチューのようなものを飲んだ。
これは! スープはサラサラで喉ごしが良くて、味付けがしっかりされていて、あっさりと入っていく。そして具材の野菜は形を残したままなのに、スプーンで触ると、あっさりと崩れるくらい煮込んである。そんな事を思っていると、気がついたら、目の前の皿には何もなかった。
「美味しかったですか?」
「凄く美味しかったです!」
「とても美味しかったです!」「満足」
と言って、二人とも、幸せそうな顔で言っていた。
「それならよかった。」
と言っていると、
「おーい今日は早く寝ておけ。明日の朝早くから訓練するからな。」
「はい。分かりました。それではもう寝ます。」そう言ってから二人をつれて、部屋に戻ったのであった。
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