ご飯を食べてから・・・
食べ始めてすぐに美味しさに驚愕する。一口噛んだだけで肉汁が溢れだし、細かい切れ目が入っているからか塩と胡椒が絶妙な具合に肉に染みている。口の中で溶けてすぐになくなったためステーキをもう一口入れてからパンを食べるとまた美味しい。そのまま口の中がなくなってから、シチューのようなものを飲んだ。
こっちも美味しい!スープはサラサラで喉ごしが良くて、味付けがしっかりされていて、あっさりと入っていく。そして具材の野菜は形を残したままなのに、スプーンで触ると、あっさりと崩れるくらい煮込んである。そんな事を思っていると、気がついたら、目の前の皿には何もなかった。
「美味しかったですか?」
「凄く美味しかったです!気がついたら食べ終わってました」
「とても美味しかったです!」
「満足」
二人とも、幸せそうな顔で答えた
「それならよかった」
「いつもありがとな、うまかった。でだユキ。今日は早く寝ろよ。明日の朝早くから訓練するからな」
「はい、分かりました。それではもう寝ます」
二人を連れて借りている部屋に戻り、寝ようとしてベットに入り、目を閉じてしばらくしたち眠った頃、ふと頭の中に小さいけれど、声が聞こえてきた気がした。
「助けて!」
小さな声だったため最初は気のせいかと思ったけど
「ねぇ、誰か聞こえる!?助けて!」
先ほどより大きく声が聞こえてきたので慌てて目を覚ました。部屋の中を見てから窓を開けて、あたりを見回してみたが、回りには人はおろか物の影すらなかった。
辺りに誰もいないことを確認してからまた目を閉じていると、またまた声が聞こえてきた。
「何で誰も助けてくれないの! ねぇ誰か助けてよ!」
バッと体を起こし、全体を見てみるが誰もいない。 でも声が聞こえた。さっきまではノイズが入ったみたいな感じだったけど今回はちゃんと聞こえた。女の人の声だった。
どうしようか考えていると、気がついたらもう朝になっていた。
「お前ら良く眠れたか?」
「はい・・・眠れましたよ?」
「なんで疑問なんだ?」
不思議に思っているハリスさんに夜の出来事を伝える。
「急に声が聞こえてきた?・・・昨日あった気配は俺たちとお前たちだけだったがな・・・ちょっと俺の調べてみるからお前は一旦特訓に集中しろ」
「わかりました。お願いします」
「今日はお前の特訓は、俺との戦いを繰り返していくことにする。死ぬ気で来いよ」
「はい。分かりました」
僕は木刀を構え、戦いを繰り返し始めたのだが、
「お前大丈夫か?」
「はぁ はぁ はぁ ・・・なんとか大丈夫です」
途中から体力が全く回復しなくなったのである。どうやら完全隠蔽はステータス画面の偽装をするだけではなく、本当に今のステータスと同じ状態に固定することが判明した。解除したら何とかなるけどいきなり解除するとハリスさんにバレそうだし・・・そのまま頑張ろう。
それからもう少したってやっと体力が回復したのでまた戦いを再開した途中で体力が切れても戦いを止めなかったが、かわりに終わった後は大の字で倒れてしまって、そのまま気がつくと部屋のベットにいた。
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