確認を
「とりあえず、今の状態は、手紙に書いてあったから、理解できているが、どうやっておまえらがそれだけ多くの盗賊を倒したんだ?」
「どうやってと言われても・・・何かをしたからですよ」
「いや。それがわからないから聞いているんだよ!」
「まぁそれは置いといて下さい。」
「置いておくのかよ!」
倒し方がバレると面倒なことになりそうだから黙秘して、話をそらしていく。
「まあまあ落ち着いて、今は別件ですよね?」
「はぁ・・・・はぁ・・・そうだったな。」
「疲れているんですか?」
「変態みたい」
「お前達のせいだよ!」
「まぁまぁ・・・すいませんね」
「・・・・・・・まぁいい。それより、ハイエルフと獣人の王族がいることを伝えるんだったな」
「はい。そうです」
「それなら、王様に伝えたいんだが・・・・」
「どうしたんですか?」
「王様に伝えるには、時間がかかるんだ」
「まぁ普通はそうですよね。大体どのくらいかかるんですか?」
「一番早くても片道二日、渡すのに一日、全部で五日はかかる」
「予想よりも案外早いですね。何でですか?」
「それはだな、本来は城の奴等が順番に安全か、変な術式がかけられてないかを確認してからようやく王様が自分で手紙を見るんだ。だから時間がものすごくかかるんだが、俺が直接渡すからその時間は無視できる。だがさすがに二人は確認されるだろう。あいつらも忙しいからそれだけの時間がかかり、残りの片道二日は実質移動時間だな」
「そんな面倒なんですね。分かりました。ありがたくお願い致します」
「あぁ分かった。なら今から届けてくる。」
と言って届けてくれるのであった。
「あっそういえば」
もうひとつ用事を思い出して、ハリスさんに聞いてみた。
「んっ?なんだ?」
「あの・・・・僕に剣術を教えてくれませんか?」
「何故だ?」
「僕の剣術は、自己流なので教えてほしいんです」
だって貴方のステータスのレベルがすごかったからから。と言うのは止めておいた。だって言ったら怪しまれるからね。ちなみにそのステータスはこんな感じ。
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ハリス・ワイズ HP15000/15000
MP300/300 レベル80
種族 人族 性別 男 職業 王族護衛隊長
筋力 3000
体力 3000
耐性 2000
俊敏 1500
魔力 700
魔耐 300
通常スキル
剣術 レベル7 槍術 レベル7
短刀 レベル5 片手斧 レベル7
両手斧 レベル7 片手弓 レベル7
両手弓 レベル7 護身術 レベル7
効き毒 レベル10 身体強化レベル10
耐性スキル
総合耐性レベル10
称号
王の護衛人 守護人 忠誠を誓った者
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凄まじいステータスだった。 最初に見たときは何このチートって思ってしまったほどで、その時に顔に出さないようにすることは凄い大変だった。
何が凄いかって、スキルレベルは十が最大なのにレベル十のスキルが三個もあったので剣術を教えてほしいと頼んだのである。
「・・・・・あぁ分かった。じゃあこの手紙を渡しにいったあとに教えるからな」
「はい、分かりました。ありがとうございます」
そうやり取りしてからハリスさんは王城に向かっていったのであった。ハリスさんが王城に向かった後、僕達は相談し始めた。
「そういえば、マリナは手紙を届けた後はどうするの?」
そう。ハリスさんに王城へ届けてもらった後、マリナは何をするかを聞いてなかったのである。
「貴方達に着いていく」
「えっ? 本当にいいの?大変なことが多いと思うよ。 最悪の場合、殺されるかもしれないんだよ?」
脅しもかねていったけど
「それでもついていく」
無表情ながら言ってくれたのであった。そしてエマにも一応聞くと、
「私は絶対についていきます」
と返事をしてくれたのであった。そして、相談が終わった後に、部屋から出ていこうとすると、
「あら、どこに行くんですか?」
「えっとですね。 話が終わったのでここを出て、宿を探そうと思ったんです」
「あらそうだったの。ならここに泊まっていけばいいじゃない」
「えっ!いいんですか?」
「ええ。もちろんですよ。 それとも・・・・嫌でした?」
「いえいえ!」
すごくありがたいですといいながら首を降った。
「そちらが問題ないのでしたらよろしくお願いします」
「そう。それならよかったわ。あっ!いけない。寝室を用意しなくちゃ」
と、動き始める前に
「そうそう。私の名前をいっていなかったわね。私の名前はスゥよ」
「はい。スゥさん。しばらくよろしくお願いします」
僕がいった後に、寝室を用意してくれるために部屋から出ていったのであった。
その後
「これから二人に頼みたいことがあるんだ。」
「何をすればいいですか?」
「何をする?」
「二人には、この都市で買いたいものを買ってほしいんだ」
「ユキさんは何で行かないんですか?」
「何で?」
「それは、ちょっとしなくちゃいけない用事があるからね。それに二人とも個人で要るものを買ってきてほしいからなんだ。だって、服とかを買うときにいても恥ずかしいだろうしね」
そういって二人に、金貨二枚を渡した。
「こんなに要りませんよ!」
「これだけで充分」
二人は僕に金貨一枚を返そうとしたけど
「何か大変な事が起こったときのために持っておいて。 それと余ったときも返さなくていいから」
説明すると、しぶしぶ二人とも金貨を一枚ずつ分けた。
「それと、これを持っていってね」
二人に、肩にかける紐がついている鞄を渡した。
「これは何ですか?」
「何?」
「この鞄は、見た目よりも物が入るから、これに買ったものを入れておいてね」
「分かりました」
「分かった」
と言って鞄を持っていき、出発したのであった。
二人を見送ってから、ステータスカードを取り出して今のステータスを見てみた。
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竹内 雪 HP5000/5000 MP5000/5000
レベル13 種族 人族 性別 男
筋力 971
体力 1341
耐性 963
俊敏 840
魔力 1200
魔耐 1200
スキル
二刀流 (刀) レベル5 火魔法 レベル5
水魔法 レベル5 風魔法 レベル5
土魔法 レベル5 闇魔法 レベル5
光魔法 レベル5 回復魔法 レベル5
鍛冶魔法 レベル4 錬金術 レベル4
料理スキル レベル4 無詠唱スキル レベル4
鑑定スキル レベル6 薬剤スキル レベル4
=======エクストラスキル=======
「虚無」 ※ まだ使用できません
「完全偽装」 「完全隠蔽」
「高速HP回復EX」「高速MP回復EX」
「魔法付術師」マジックエンチャンター「範囲捜索術式」エリアサークル
称号
召喚されたもの ツクヨミの加護
使命を受けた者 超越者
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冒険者ランクG 登録者名 ユキ
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・・・・・・・・・・・ハッ??
読んでくださりありがとうございます。