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遂に
今僕達は狼の群れに囲まれている。狼はこちらに牙を出しながらヨダレをだらだらと垂らしてこちらを狙っている。でも誰も恐怖は感じない。何故なら
「ッ!」
「「「「「「ギャン!!」」」」」」と今のように誰かが殺気を出して睨んだ瞬間から狼達の目が獲物を見る目から化け物を見る目に代わったのが見て分かる。
「殺す気はないから早く行った方がいいよ。」と言ったら言葉が分かるかのように素早く狼の群れが逃げていった。
「さて、また進みますか。」
「そうですね。」
「早くエマさんの故郷を見てみたいですね。」と二人とも元気は一杯のようなのでそのまま歩き続けるのだった。
しばらく歩いて町にはよらずに一直線に向かっていって遂に教えてもらった目印の石を発見して、獣人族のいる場所に入ったのだった。
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