番外編 澪は
Said:澪
私は孤児院のシスターをしているミリアさんと庭に有る椅子に座り、紅茶らしきものを飲みながら魔法の話をしていた。
「ハルノさん。あなたは回復魔法を使いますよね。」
「はい。私は回復魔法を使います。」
「まず回復魔法は、どういう風に発動させていますか?」
「そうですね。まずは魔力をイメージして、その魔力を回復する。と言うイメージをすることによって発動させています。」
「・・・やっぱりそうなんですね。私は昔、人の国でシスターをしていたんです。そのときにもあなたと同じような教え方をされました。ですが、そのやり方だと時間がかかったりしませんか?」
「確かにそうですね。私の場合は回復している状態を強くイメージしているので詠唱を短く出来ていますがそれでも戦っているときだとかかりますよね。」
「やっぱりそうですよね。でも私はこの島にきて分かったんです。この島の人々はほとんど詠唱をしないんです。」
「なぜですか?」
「それはですね、使っている状態を本当に使っているくらいのイメージで発動させることで短縮できるからです。」
「ほんとうですか!?」と強く言ってしまった。
「ええ。本当ですよ。」と言いながらクスクス笑っていた。恥ずかしい!
「そ、その方法を教えてもらえないですか?」と恥ずかしい気持ちを押さえて聞くと、
「ええ。その方法をちゃんと教えますよ。」と言われて嬉しくなってちっちゃく手を握ったのだった。
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