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孤児院に戻る途中の所にて
走って、ムラクモに追い付くと、ムラクモが喋り始めた。
「ユキ。ありがとうな。」
「ん?何かしたっけ?」
「つい先程の戦いだ。凄く楽しかったぞ。」
「こっちは必死だったけどね。」
「それにだな、驚いたぞ。最後のは一体なんだ?」
「最後?」
「あの槍のことだ。どこで手に入れた?」
「う~ん、どこで手に入れたか~」
「どうした?歯切れが悪いぞ。」
「あれね、作ったんだ。自分で。」
「なに?作っただと?」
「うん。詳しくは言えないけど、スキルを使って作ったんだ。」そう。ドワーフの国に向かう途中の木を鑑定をしてみると、材質がいいことが判明したので、何か作れないかと考え抜いた末に、魔法付術師があることを思い出して、それに魔法想像で、火、土、風、雷魔法を混ぜて爆発魔法を作り、それを木を削って作った槍に付術させて作ったのである。
「まぁ、名前をつけるとしたら爆発する木槍って所かな?」と言ったところで孤児院についたので話をやめるのであった。
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