目的地である洞窟に到着
ムラクモが、子供の時に入ったことのある洞窟を点々と見ていき、五個目の洞窟を見てから、一旦休憩をとっている。
「見つからないね。一体どこにあるのやら?」
「さてな。この山は地面が少し脆いから洞窟ができやすいのもあって、多くの洞窟があるんだ。だから、今日だけで見つけることは無理だと思うぞ。」と言われて、がっくりと項垂れた。
「あ~あ。早く見つかんないかな~。」
「だから、つい先程も・・・ん?」ムラクモが苦笑しながらもつっこみをしながら、ある一点に顔をじっと向けている。
「ん?何かあった?」
「なぁ、ユキ。なにか匂わないか?お前は。」と言われて、鼻で臭いを確かめていると、何やら変に甘ったるい臭いを確かに感じる。
「ねぇ。なにこの臭い。」
「この臭いは確か、俺が修行するためにいったところで、あちらでは魔物と読んでいるもの、こちらではモンスターと言う。おっと、話がそれたな。で、モンスターから助けた商人が使っていた臭いと同じだ。」
「じゃあその臭いがすると言うことは………」
「あぁ。そこに元凶が要るんだろうな。」
「まぁ、何回やな予感がするけどいきますか!」と言って、臭いがする方に向かったのであった。
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