間違われた
急に謝られて困惑している間にも、ずっと謝られていたので、急いで止めた。
「本当に、ここの子供がすみませんでした!どうか命は!」
「ちょ、ちょ、ちょっと待ってください!一体何の事ですか?」と訪ねると、
「ここの子供が、悪い人と思い、貴方様の事を気絶させてしまったんです。」
「何故様付けなのですか?」
「何故と言われましても、その言葉遣いと服装です。とても高価なものをお召しになられておられるからです。」
「なるほど。ですが、僕は、貴族なんかじゃありませんよ。ただの冒険者ですから。」
「そうなんですか?」
「はい。そうなんです。誤解が溶けたところで聞きたいんですけど、貴女は何て言う名前なんですか?」
「申し遅れてました。私はここの孤児院でシスターをしながら子供達を見ている、ミリアと言います。」
「ご丁寧にありがとうございます。僕はユキです。それに貴族の人と勘違いしてましたけど、貴族が来たことがあるんじゃないですか?」
「・・・はい。貴族様がこられたことはありますよ。最も、その手下ですが」
「そうなんですか。」と喋っていると、ドアを叩く音が聞こえた。それを聞いた瞬間、ミリアさんの顔が強張った。何故と聞く前にミリアさんに口を防がれて、黙るしかなかったのであった。
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