こぼれ話 その2
こぼれ話はこれで終わります。
said~マリナ
あぁ、迂闊でした。 ちゃんと私が魔法で辺りを警戒していれば、お父様やお母様が捕まらなかったし、私だけで他の方々も捕まりませんのに…
いえ、今は、過ぎたことを考えても、仕方がありませんわね。 今はどうすると助かるかだけを考えましょう。 まず今のHPとMPを見て、脱出方法を考えましょう。
今のHPは… あら、ほとんど残ってませんわね。だいたい、いつもの2割位しか残ってませんわね。
MPもほとんど変わりませんわね。 これでは強い魔法が撃てませんわ。……まぁ元々私と、お父様やお母様の腕と首にはミスリルでつくられた腕輪と首輪がはめられているので魔法を撃つと、腕輪と首輪が反応して絞められるので、MPがあっても、撃てませんけどね。
でも、誰が私達を捕まえたのでしょう?
普通ミスリルは高価で、一般人は変えませんのに、もしも買うことができても、金貨3枚ですから、Sランクの冒険者か貴族ではないと買えませんしね。
と、あれこれ脱出方法を考えているのでキョロキョロしていると、急に空気が(ゆらぁ)と揺らいだ。何かと思い、ジーーっと見つめていると男の顔等が見えてきました。
その男が見えると私は驚きました。
何て量ですの!!
と驚いてしまった。だってあの男の周りには精霊が沢山集まっているんですもの!
精霊は、心がきれいな人か、ハイエルフでないのであれば、一匹だけなら近くに来たりする事はありますが、それは気まぐれでちょっとだけですが、普通はこんなに多くの精霊は集まりませんわ!
と驚いていると精霊が沢山集まっている男が口に手を当てて、何かの身ぶり手振りをしていたので、一様私達を捕まえた人達が見ているかを確認してから首をふった。
そして、男が奥の部屋に進んでからしばらくすると、男が帰ってきました。
その後、奥の部屋が開くと、つい先程より見えやすくなった男がやって来ました。
その男は急に袋から変な形の剣(?)を出した。
皆は怖がったり、命乞いをしている方々が居ましたが、私は心配していませんでした。
だって、精霊がこんなに沢山集まっているんですもの。心配していません。
ほら、やっぱり心配は入りませんでした。
男が剣で檻を、切ってくれたので皆は助かりました。
それを見て私は思いました。この人についていこうと……
明日から、五日間は、閑話の、全く話を進めていなかった、勇者達の話を更新します。