番外編 勇気達はその後8
今日の話で本編に戻ります。
Said:勇気
俺達は、フェインタ王国から逃げてから一時間ほどして、逃げている事もあり、どんどん体力が無くなっていくのが分かる。それに、
「オラッ! はぁ、はぁ、やっと倒した。これで何人目だよ。」
「もう、かれこれ二十人くらいじゃない?流石に疲れてきたよ。」
「確かにな。そこまで強くないとはいえ、こうも数が多いと疲れるな。」
「皆。もう少し頑張れ。そうしたら休憩しよう。」と、皆に言いながら自分にも言い聞かせながら進んだ。もう少し進んで、少し開いた所に出ると、真坂が
「村田。あれを頼む。」
「分かった。」と言って、詠唱した。
「魔よ我らを隠したまえ。姿隠し」と唱えると、俺達の姿が薄くなった気がしたが、特に変わった様子は無いので聞いてみる。
「村田。今の魔法はなんだ?」
「今のは他の人からは見えなくする技だ。よく暗殺者が暗殺するために使うらしいんだが、こういうときにも使えるな。」といっていると、逃げているときに戦った敵と同じ服をしているやつらが近くに来たが、自分達がいる場所も見てから、どこかへ行った。それを見て、深く息をはいた。どうやら気がつかない間に、息を止めていたみたいだ。それは皆も同じようで、
「はぁー。行ったみたいだな。」
「そうみたいだね。」と喜んでいると、村田が、
「だが、気は抜けない。効果時間が切れたらまた見つかるようになるから。その前に少しでも離れよう。」と言って、皆の気が引き締まった。そして、効果がある間に休憩して、切れる前に、この前に行った、ドワーフの国に、助けを求めて、向かうのであった。
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