番外編 勇気達はその後6
でも、この世界に来てからは、普通に喋ることが出来ているのは何でだろう?と考えたけど、その方が嬉しいからいいか!と言う考えになるまでの時間は三分だった。安心して眠り、朝になったので久しぶりに皆と合うためにこの時間だと皆がいるはずの食堂に向かっていると、フェインタ=アイン=アンソン第一王子が向かってきた。
「ミオどの!」といいながら走ってきている王子は、さながら子犬を連想される見た目だった。そして、おしりの方には尻尾の幻覚まで見える王子を微笑ましく見ながら、
「アイン王子 どうされました?」と聞くと、
「ミオどのが見えたので来ただけじゃ。それと、旅をしているときの話をしてほしいのじゃ。」と言いながら満面の笑みを浮かべている。
「それでは旅をしていたときの話をしましょうか。」と言うと、
「頼むぞ。」と言って、静かにこちらを見ているので、旅で起こった出来事(雪との話などを除いて。)を話したら、急に王子がぶつぶつと、「勇者め、ハルノ殿の近くに居るなんて………」と言ってから、少しして、
「わし、いや、俺も冒険者になってやるー!」とかなんとか言って、走っていったのであった。
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