こぼれ話 その1
今日からしばらくこぼれ話などの話を更新します。
said~エマ
ガタゴト、ガタゴト、私が乗っている馬車が揺れています。 もう、この振動には馴れましたが、これからどうなるかわからないと言う不安は、時間がたっても、消えませんね。
でもパリスさんなら、怪しい人や、変態みたいな人には、私を売らないでしょうけど。やっぱり心配です。 それに、村のみんなは大丈夫なんでしょうか? 私が売れれば村に少しでもお金が入るみたいなので大丈夫でしょう。
おや? 何か騒がしいですね。何かあったんでしょうか? と、思っていると、
「ギィャー!!!!」 「誰か助けてくれー!!!!」と言うパリスさんの叫び声が聞こえた。何かあったのかと思い、馬車から覗いてみると、ポイズンウルフと、何やら変な見た目のゴブリンが、パリスさんを襲っていました。それを見て、驚いてしまって動くことができませんでした。 そうしている間に、パリスさんが殺されそうになっている。もしパリスさんが殺されると次は私が殺されるんだ。と思い、震えていると、「ギャン!」と言う声が聞こえた後、ばれないようにこっそりと外を見ると、モンスターが消えていて、そこには一人の男の人がいました。
その人が後の私の運命の人になるとは、この時は思いもしませんでした。