番外編 勇気達はその3
Said:真坂
今、この場所にいる俺は凄いものを見ているようだ。
ようやくフェインタ王国に戻ってきて、勇気が王に何があったかを説明して、ゆっくり休んだ次の日の朝早く起きてしまったので、中を散策していると、いい感じの時間になったから食堂に向かった。食堂に向かうには十字路をわたらくては行けないので渡って向かおうとすると、右側から勇気と、多分第一王女がこっちに向かってきていて、左側から春野さんと第一王子が一緒に向かってきていた。
なんとなく二人ともの話を聞いていると、第一王子も王女も勇気と春野さんの事が好きみたいだな。でも残念なことに二人とも気がついてないしなぁ。多分アプローチをしているはずなのに気がつかれてないとか………ヤベッ ちょっとおもしれー
あっ。勇気の方は話が終わって王女が帰ったみたいだな。とりあえず話しかけるか。
「おーい。勇気。」と言って近ずいていくと、
「真坂か、どうした?」
「今の第一王女様だろ?何を話してたんだ?」
「何だ。見てたのか。たいしたことははなしてないぞ。ただ、モンスターと戦ったときの話をしたら、あなた様が居なくなられたら、私、悲しくて狂ってしまいたそうですわ。とか言ってたな。結構オーバーだなぁとは思ったよ。」と言っていたのを聞いて、
「いや気が付けよ!」と突っ込んでしまった。流石にそこまで言われて気持ちに気が付かないとかこいつはアホなんじゃないか?と思ってしまった。流石に酷いこと言ったかな?勇気も気が付いていて、竹内の言っていたことを思い出してそう言っているのか?と思ったが、
「何の事だ?」と純粋な目をしながら聞き返されたのでなにも言えなくなってしまったら、
「そう言えば前から、春野が来てるな。多分一緒にいる王子、春野の事が好きなんだろうな。」と言っているのを聞いて、人のは気が付くのに自分のは気がつかないのかい!と突っ込みたかったが、我慢していると、勇気が、
「俺、先に朝ご飯食べてくるわ。」と、言って、行ったのを見送ったのであった。
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