大切な話
ナキェさんと別れてからエマとマリナを探していると、時間がかかってしまった。何故なら向かう先々で皆にお礼を言われるからである。それはムラクモがめんどくさいからって僕の名前を出したから、僕のイメージは助けてくれた人を呼んでくれて、しかも、助けてくれた人と言うイメージだと思う。だからお礼を言われるんだろうなと思っていた。やっと、少し遠くにマリナとエマを見つけたので、走って向かった。
二人が居るところに向かうと、二人が神妙な顔をしていた。
「二人とも。探したよ。一緒に行こう。」と言うと、
「すみません。ユキ様。私達は行けません。」
「え?」
「二人で話し合って決めたんです。私達はユキ様よりも、弱いです。このまま弱いままでは一緒に行くことなんてできません。なのでこの場所で修行をすることに決めました。」
「本当に?」と聞くと二人とも、こくりと真剣な顔でうなずいていたので、
「・・・・・分かった。でも誰が修行してくれるの?」
「それは私と僕だよ。」と言って出てきたのは、来栖さんと、ナキェさんだった。
「私ならエマちゃんに教えることが出来るよ。」
「僕はマリナに、精霊魔法を教えるよ。」と言っているので、
「分かりました。二人をお願いします。」と頭を下げたのであった。
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