話し合い
今日は学校のことや家の用事で遅くなりました。申し訳ございません。
女の子が僕に話しかけてきた。
「もしかして………貴方は加護の称号持ち?」と急に聞かれて、僕は驚いた。なんでわかった!?と驚きながらも平常心に見せかけながら言葉を返す。
「貴方はいったい誰なんですか?」
「私は世界樹の守護の役割もしている。」
「貴女ががそうだったんですか。」
「そうだけど、どうしたの?」
「つい先程ナキェさんが言ったことを叶えてほしいんです。」
「ナキェって、あそこにいる?」と言われたので
「はい。そうです。僕に出来る範囲なら何でもします。」と言って頼むと、
「う~ん……………じゃあ貴方の魔力をちょうだい。くれるならいいよ。」と言われたので
「分かりました。」と言うと、手を握られた。何をしてるんだ?と思った瞬間に、からだから何かが抜けていく感じがした。多分魔力を持っていっているんだろう。暫くして体が重くなってきたところで
「ふぅ。お腹一杯。いっぱい魔力貰ったからいいよ。・・・・・・・・・・えい。」と気軽に言うと、何やら手を降っていた。
「これで直った。」
「本当ですか!ありがとうございます。」とお礼を言うと、
「はいこれ。サービス。」と言って、木の枝と鉢に入った苗を渡された。
「これはなんですか?」
「これは世界樹である私の枝と私の半身の苗。これあげる。」と気軽に渡された。
「え!!これは貴女の半身なんですか!それに半身ってことはまさか………」
「そう。私は世界樹の守護であり、精神体でもある。」
「そんな人の大切なものをいいんですか?」
「あなたなら大丈夫。大切に扱ってね。」と言いながら使い方を教えてもらった。そしてアイテムポーチに入れて、お別れをしたのであった。
ユキが行ってから、世界樹の精神体である彼女が言った、
「カイト、オウカ。あなた達の子どもはちゃんとしてるよ?」といった言葉は誰にも聞こえることはなく、その場所ではまるで楽しんでいるかのように世界樹が揺れているだけなのであった。
読んでくださりありがとうございます。