村に戻ると
エマに肩を貸して貰いながら村の方に戻ると、家の屋根などの火は完全に消えていた。火に当たって燃えてない家も疎らに残っていた。広場だった場所に向かうと、みんなが集まっていた。僕達が広場の方まで向かうと、皆がこっちを向いた。そしてナキェさんが、
「ユキ君。村の皆を助けてくれてありがとう!」
「皆さん無事で良かったです。」
「あぁ。僕は大丈夫だったけど、殆どの皆が檻の中に入れられて、捕まってしまったから、助け出すタイミングを見計らっていたら急に一人の人族が皆を捕まえた人族を倒してから檻を壊してくれたんだ。最初は警戒してたけど、ユキ君に頼まれたと言っていたんだ。そして助かった皆と一緒に広場にいてくれ。と言われたから広場で待っていたら、次々と捕まった皆が帰ってきて、一人の人族に助けられたといっているんだ。ありがとう。」と言われて苦笑いしかできなかった。絶対ムラクモだな。多分言い訳がめんどくさいからって僕の名前を出したんだろうな。と思いながら
「これからはどうするんですか?」と聞いて、僕は話をそらした。
「そうだな。僕達が住んでいた家や周りの森の木も燃えてしまったしな………まずは世界樹の守護様に報告をしに行こうと思うんだ。ユキ君も着いてきてくれないか?」と言われたので、
「分かりました。」了承して早速向かうことにしたのであった。
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