話を終えて
そして1~2秒ほど握手をしていると
「・・・・・あっ。すいません・・・・・私のようなものが手を握ってしまって」
とエマが言った言葉に
「そんなことこれから絶対に言わないでね。僕の仲間なんだから。それよりも作った料理が冷めちゃうから早く食べよう」
「・・・・・わかりました。ありがとうございます」
そういってから僕たちは座ってテーブルにある料理を食べ始めた。
「はむ・・あむ・・・んっ!このご飯、すごく美味しいです!」
「それは良かった。一杯食べてね」
「こんなに美味しいご飯を食べたのは2年前ぐらいです。あとはほとんど何も食べられなかったので・・・・・・・」
「・・・・それは大変だったね。一杯あるから遠慮何てしないでどんどん食べてね」
「ありがとうございます!!」
そういってエマはご飯を一杯食べていた。
そして二人ともご飯を食べ終えて、皿を片付けてから僕は言った。
「よし、明日は早くにギルドに行ってクエストを受けたいからもう寝よう」
「そうですね。ではもう寝ましょうか」
少しだけ二人で喋ってから二階に行き
「じゃあこっちの部屋を使ってね」と言うと
「えっ!私に部屋があるのですか?」
「えっ?エマはどうするつもりだと思ってたの?」
不思議に思って聞いてみると
「先ほどご飯を食べさせていただいた部屋でぼろ布を渡されて床で寝ることになるのだと・・・村ではそうでしたから」
「そんなことは絶対にさせないから!!ちゃんとこの部屋で寝て!」
躊躇していたけど強く言い聞かせて、ようやく部屋に入って行った。
その後、自分も部屋に入って直ぐにベットで倒れて寝てしまった。
次の日、予想よりも早く起きてしまったので
リビングを通りキッチンに来て今日の朝食べるサンドイッチと、昼に食べる物を作ろうと思ったのである。
そして、昨日買ったハムをスライスして、自家製パンに挟んでこれまた自家製ピクルスも挟んで完成。
続けて自分が食べるように昨日炊いて無限袋からまだ熱々のご飯を取り出して、そこに塩を振ってから手に少しの水をつけておにぎりを握った。おにぎりは単純に塩むすびが好きだからね。おにぎりを作ってから油を取り出してポップラビットに香草を揉み込んでおいたものも取り出してあげ始めた。これで唐揚げの完成である。
そんなことをして時間を潰していると階段を下りてくる音が聞こえてきた。どうやらエマが起きてきたようだ。
エマは起きてきてすぐ僕に謝ってきた。
「すいません!ぐっすり寝てしまいました・・・」
こっちが驚くくらい謝るエマに対して僕は
「気にしなくていいよ。エマはよく眠れた?」
と聞いたところ・・・
「凄くよく眠れました!ベットもフカフカで暖かくて!本当にありがとうございます!」
エマは目を輝かせながら言った。
「それはよかった。そういえば朝御飯を作ったから食べてね」
「何から何までありがとうございます」
一口食べて目を輝かせながら作ったサンドイッチを勢いよく食べていた・・・・・あっ・・・・むせた。辛そうにしているエマにジュースを渡した。そしてエマが全部食べ終えてから言った。
「さてと、ご飯も食べ終えたからギルドに行きますか」
「はい」
こうして二人でギルドに向かうのであった。
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