一騒動あった後
今、自分の目の前で行われている光景をどうしようかなと、考えていた。自分の目の前では、マリナが怒っていて、怒っているマリナの前にはつい先程魔法を打ってきたハイエルフの人達が何故か正座をさせられていた。
「お爺様に、皆さま方は、何故こんなことをしたんですか!?」
「い、いや、お前さんのためを思ってじゃな、お前さんをたぶらかした人族を懲らしめようとしていたんじゃ……」
「言い訳は無用です!」と怒られていた。
色々な属性の魔法が襲ってきて、逃げていると、急に魔法の雨が止んで、疑問に思って、戻るとこのような光景が起こっていた。
「そもそもですね、私が何をされたと言うんですか! 私は、自分の意思で着いていっているんです。それにですね…………」と、説教がずっと続いているみたいなので、
「ねぇマリナ。もういいんじゃない?僕はもう気にしてないしね。」本当にもう気にしてないし、それよりも、何でここに正座があるのかが気になっているからなぁ。
「ユキさんがそう言うのなら仕方がないですね。…………………お爺様!」とマリナが呼ぶと、
「な、なんじゃ?」と、足がしびれたのか、足をさわりながら答えていた。
「ちゃんと村を案内してください。
い、い、で、す、ね。」と、随分迫力があり、
「はい。」としか言えなくなっていたのであった。
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