戦い終わり
疑似魔族を倒してから王様の所に戻り謝った。
「すいません。魔族になったとはいえ、
ヘカートさんを殺してしまって。」と謝ると、
「いや、仕方がない。あぁなってしまったら殺してしまうしかないだろう。だからお主が気にすることではない。むしろ誇りに思え。この国を救ったのだからな。」と言われた。
「そう言えばつい先程お主、空中に浮いていたなぁ。どうやったんだ?」
「この靴のお陰です。」と言って靴を見せる。深い蒼の色。まるで宝のような綺麗さだった。
「この靴の名前は空蒼靴と言う名前です。魔力を込めると空を飛ぶことができます。込める魔力の量で飛ぶ時間は変わります。」と王様に言ったが、実の性能はもっと凄かった。
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空蒼靴
空蒼龍の素材でできた靴。高い耐久性能を誇り、悪路の移動にも耐えられる。魔力を込めると空を飛ぶことができ、込める量で飛ぶことができる時間が変わる。また、破れたり、ほつれたりしているときに魔力を込めて置いておくと自動で修復される。
現在内蔵魔力 10/5000
効果
悪路移動楽になる(中) 空飛行
破損時魔力による自動補修
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と言う靴のなかでは破格の性能だった。勿論本当のことは言わない。
「その靴を譲ってくれないか?」と言われたが、元々この靴は、王都の宝物庫から貰った、
ボロボロの靴に魔力を込めるとこの靴になったので渡すわけにはいかないのである。
「すみませんが無理です。それにですね、先程の話ですが、この国で働くことは出来ません。私は自由がいいのです。」と伝えられなかった気持ちを伝えると
「そうか。それなら無理強いはしない。だがそれなら友になってくれないか?俺は王だから俺の友は少ないからな。友もダメか?」と言われた。
「そちらがいいのなら友達になりましょう。」と言うと
「そうか。それはよかった。それなら丁寧な言葉も辞めてくれないか?友なのだから。」
「なら分かったよ。」と答えて、友達になってから疑似魔族になったヘカートの死体を調べるために城の鑑定士を呼びにいったのであった。
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