鍛冶屋にて
言われた道を進むと、看板にドワンの鍛冶屋と書いてある場所を見つけた。
その店は入って直ぐ、色々な武器や盾等の防具、鎧が所狭しと置いてあった。それらを見て、やっぱりここは異世界なんだなと強く実感したがそれよりもウキウキしていた。そうしてウキウキワクワクしながら武器や盾等の防具、鎧を見ようとすると、
「ん? お前みたいなガキが来る場所じゃねぇ。とっとと帰れ。」と、奥から明らかに不機嫌な声を出しながら、ドワーフの人が出てきた。
「ですが、私はもう十七才ですので子供扱いはやめてください。」と言った。 この世界は、十六才から大人と認めて貰えるので、十七才だと、お酒も飲めるのである。 と、言う感じに冷静を装っているが内心は王道テンプレきたー!と歓喜していたが、怪しまれないようにその雰囲気は微塵も出さないようにしていた。
「そうだったのか。その顔を見ると十四才にしか見えなかったんだ。すまんな。」と謝ってくれた。怖そうだけどいい人だな。
「で、何を探しに来たんだ?それに紹介状はあるか?ここは紹介状がなければ買うことはできないんだ。」と言われた。
「紹介状は有りませんが、これならあります。」と言って、メダルを見せた。
「これを持っているなら紹介状になるな。で、何がほしい?」
「実はですね、鎧を探しているんです。」と伝えると、
「それなら訳有りだがそこら辺にあるのでもいいが、もっと良いものが奥にあるから少し待ってろ。今取ってくる。」と言って奥に行った。しばらくすると、
「これだ。冒険者が持ってきた魔法亀の色が違う甲羅六個とミスリルに魔岩石を混ぜて作った鎧だ。防御性能は保証するぞ。」と言って見せて貰った鎧は迷彩のような色をしていた。魔法亀と魔岩石とはなんだろう?ミスリルは、ライトノベルで見た通りなら何となくわかるけど、と考えていると、
「魔法亀は甲羅の色によって、魔法を放ってくるんだ。例えば、赤色だと火魔法を使ってくるんだ。この色の甲羅を使うと火の魔法防御が高くなるんだ。この甲羅の全属性を混ぜて、そこにミスリルっていう魔力との相性がいい鉱石を混ぜて、さらに防御性能を上げるために、また魔法との相性がいい魔岩石を混ぜてできたインゴットから作ったんだ。そうしたら防御や魔法防御は高くなったんだが、この色が気持ち悪いらしく、売れなかったんだ。」と説明してくれた。
僕は日本にいる頃、よく全身迷彩服を着ていたので、嫌な処か欲しいのである。
「これをください。」と頼むと、
「これを買ってくれるのか。なら金貨一枚でどうだ?」と値段を言われた。
「え! 安すぎませんか!」とうろたえてしまった。なぜなら鎧は、中古の安い鎧でも金貨二枚、高くて金貨百枚程なのである。そのような値段の中で金貨一枚では普通買えないくらいなのである。なのでうろたえていると
「この色のせいで売れなくて、埃を被っていたんだ。普通鎧などは使ってこそだからな。」と笑いながら勧められ、結局金貨一枚で購入した。すると、
「これはサービスだ。」と言って白色のコートをくれた。
「これは、その鎧の色を隠すためのコートだ。」
「こんな良いもの貰えません!」
「良いから貰っとけ。」と頑なに言われ、結局もらった。早速鎧を着てからコートを着ると、
「似合うじゃないか。」と言われ、照れ臭くなりながら、
「また来ます。ありがとうございました。」と言って店での買い物を終わったのであった。
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