家の中を見てから
「とりあえず、中を見てほしいからついてきてくれ」
と言われ、パリスさんについていき家の玄関にやって来た。唐突にハリスさんは家のドアに手をかざした。
すると・・・・・カチャ・・・・・という音がひとりでに聞こえてきて、同時にドアがひとりでに開いた。
「今のは一体なんですか?」
「うん?・・・あぁ!言ってなかったね。この家は持ち主は手をかざすだけで自動で鍵が開くんだよ」
「おぉ!それはすごいですね」
それは凄い。これなら鍵を忘れてきて家に入れない何て事がないし、開け閉めが楽だなぁ。そう考えていた雪だった。
「さぁ。遠慮何てせずに入ってくれ。」
「お邪魔します。」
と言って家の中に入った。
「・・・そういえば気になったんだがお邪魔しますという言葉の意味はなんなんだ?」
「お邪魔しますという意味は人の家に入るときにその家に入ります。という意味だったはずです。故郷で使っている言葉です」
「そんな意味があったんだな」
という話をしながら中に入った。すると中の見た目は質素だが木の暖かみがある家具が置いてあり、凄くおしゃれな場所だった。
「この部屋がリビングで、あちらにある場所はキッチンだ」
そういってキッチンを見せてくれた。
「ここにある料理器具はほとんど汚れないから。ほとんど掃除が要らないけど、その器具に使われている属性の魔石を替えれば大丈夫だからな」
「はい分かりました!ありがとうございます」
これだけの調理器具があれば作りたい料理や料理を楽に作ることができるぞ!とウキウキしてきた雪なのだった。
「それとこっち側にはお風呂があるから大事に使ってくれよ」
「お風呂もあるんですか!?本当に何から何までありがとうございました」
といいながら玄関に向かって、別れの挨拶をしてからハリスさんが見えなくなるまでお辞儀し続けたのであった。
「・・・・・よし!家の点検が終わったから買い出しにいこうかな。じゃあちょっと待っててね。すぐに戻るから」
とだけ言って返事を待たないでドアを閉めて南にある商業区に行った。
「へぇ~以外に安かったな。米と野菜それに肉と果物もいっぱい買ったから多分一ヶ月くらいはもつはずだからこれからも大丈夫でしょ」
ちなみに全部で総額は金貨一枚だった。そして大量に買ったものを無限袋に入れてから家に向かった。
そして家のドアに手をかざすとすぐに開いた。
「やっぱりドアを開けるのが楽だなぁ。」
そう思いながら部屋に入りキッチンに向かい、冷蔵庫の近くに行きその中に買ったものの中から、今日使うもの以外を全部入れた。そしてあの子に
「ちょっとあっちで待っててね」
と言ってから料理を作り始めたのだった。
さて何を作りますかね・・・・とりあえず
まずは米を水で三~四回研いで汚れを取り、
炊飯器(元勇者が造ったらしい)にいれて30分くらい置いておかないといけないが僕には時間短縮の秘策がある。それは料理のレベルが四になると使えるようになったスキルである時間短縮が使えるようになったからである。
なので早速スキルを使い時間短縮を炊飯器に使いすぐに米を炊いた。
そしてフライパンに肉を入れて焼いて、ステーキを作ったあと、勧められて買った野菜たちを切っていきサラダを作った。
「ふぅ・・・これでよし!」
そう呟いてから作った料理をキッチンに運んで行ったのであった。
読んでくださりありがとうございます。