変わり実
俺は、突然ソエルが現れたので驚いたが、すぐに冷静になった。
「合流してくれるのか」俺は、小声で話した。
「何カ、胸騒ギガシタノデ来テミマシタ。ソレト、渡ス物ガアリマース。受ケ取ッテクダサイ」
ソエルはそう言うと、ローブの内ポケットからクルミを紐で通したようなネックレスを、5個取り出した。
「コレハ、『変わり実』デース。南方デシカ取レナイ貴重ナ物デース。一度ダケ命ヲ拾エマース」
ソエルは、そう言って各々に変わり実を手渡した。
ミツユスキーは目を丸くしてネックレスを見る。
「実在したんですか、変わり実! 売れば、金貨300枚以上で売れる代物じゃないですか」
ミツユスキーは、変わり実の価値が気になってしょうがないようだ。
「タダシ、実モ一緒ニ焼カレルヨウナ時ハ、効果ヲ発揮シマセン。気ヲ付ケテクダサイ」
ソエルは、真剣な表情で警告した。アイテムは、気休め程度という事だろう。
「私ハマダ調ベナケレバナラナイ事ガアリマスノデ、コレニテ。ソレト、余ッテル地図モラエマスカ?」
ソエルは、軽く手を差し出す。
「どうぞ」
それに反応したミツユスキーは、すぐに地図を渡す。
ソエルは、すぐに地図を懐にしまった。
「デハ、マタデース」
ソエルは、手を振って獣車を離れた。
「胸騒ぎと、命を拾えるネックレスか……」
この先、何か危険な事があるのだろう……俺は警戒する事にした。




