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タカシの異世界無双計画 ~銃と仲間と異世界と~  作者: 夢奏 舞P
第5章 目的を達成しよう
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工作員

 城門から少し離れた監視塔の陰に、黒子の姿をした男がいるのが見えた。

「メイデン、あそこの塔の後ろの黒子、怪しくないか?」

「任せてください」

 メイデンは地面を蹴った。ここから30メートルぐらい離れている場所なのだが、まるで距離を感じさせない速さだ。メイデンは、隠れている黒子に襲い掛かる。


「やめろ貴様! くそお!」

 サヤを捕まえていた黒子は、ダガーで首を切りつけた。だが、サヤには傷一つ付かなかった。

 それもそのはずだ……サヤは人間ではない。


 サヤを切りつけた黒子は「なぜだ……なぜ切れない!?」と、言葉を放つと、砂のように崩れ去った。どうやらメイデンが、本体にきつい一撃を食らわせたらしい。


 メイデンは、攻撃で気を失った黒子の服をつかみ、引きずってきた。

「本体、捕まえました」そして、黒子の頭巾をはぎとった。顔は、ごく平凡な男だったが、額に小さく鷹の入れ墨が彫られていた。


 異変に気付いた衛兵が、現場に集まってきた。

「どうしました、勇者殿?」

「襲われたんだ……こいつ、誰だかわかるか?」


「この男は多分、間者です。額の入れ墨は、ディーバ帝国の工作員の印です」

「なんてわかりやすい……」


「では、この男、我々が連行します。勇者殿、お気をつけて」

 そういうと、衛兵たちは、工作員の男をつれて、この場を立ち去った。

 どうも、この国はきな臭い……俺は、そう感じた。

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