大学生編~思い出とそれぞれの秋~
登場人物:役職
山森健一:山森財閥総帥兼山川大学学長
白岩涼子/山森涼子:健一の妻兼山森財閥総帥代理
漣劔:漣財閥総帥兼聖帝大学副長
白井雪/漣雪:劔の妻兼漣財閥総帥代理
鳥桧勝:山川大学剣道サークル長兼探偵
朝霧優芽:勝の彼女兼剣道サークル副長兼探偵助手
山森莉沙:山森製菓社長
山森結香:山戸川高校生徒会会長
山森凛:戸嵜小学校児童会書記
前原麻優美:山戸川高校生徒会副会長兼国民的アイドルグループのセンター
榊蒼:山川大学空手サークル長
薺楓:蒼の彼女兼山川大学空手サークル副長
榊空:戸嵜小学校児童会書記
榊碧:山嵜幼稚園生
矢鳥早織:山川大学音楽サークル長
矢鳥美希:山川大学音楽サークル副長
矢鳥龍:山川大学音楽サークル員
俺の名前は、山森健一、山森財閥の御曹司で、現在は山森財閥総帥だ。まぁ、大学2年生の秋を迎えているわけだが、今回は俺たちが大学生として最後に会った秋の話をしよう。
それぞれの、メンバーに語ってもらう。
では、物語の最後の方で会おう。
~~~~~漣劔の場合~~~~~
僕の名前は、漣劔。漣財閥の御曹司であり、財閥総帥だよ。大学2年生の秋を迎えているわけだけど、僕の通っている聖帝大学は、聖神学園の傘下に入っているけど、聖神学園の理事長は不在で、実質聖神学園の理事長は僕に一任されるはずだったけれど、財閥総帥として忙しいので、引き受けなかった。なので、現在の聖神学園の理事長は聖帝大学の学長が兼任しているが、いずれは適任の人に任せるつもりらしい。さてと、自己紹介はこのくらいにして、出掛けるとしよう。
何処へ出掛けるかって?それは、まだ内緒だよ。
物語の最後でまた会えるよ。
~~~~~漣雪の場合~~~~~
私の名前は、白井──じゃなくて、漣雪です。漣という姓の示す通り私は、漣劔の妻です。でも、まだ一緒に住んではいません。何故かと言うと、今は私にとっても劔にとっても大事な時なので、大学を無事に卒業するまでは、結婚式を挙げるつもりもないし、一緒に住みません。でも、後一年待てば、卒業できるので、それまで我慢します。私は、劔と同じ大学に通っています。自己紹介はこのくらいにしてそろそろ出掛けるとします。何処へ出掛けるかって?それは、秘密です。私は、これから向かう場所である人に言わなければならないことがあります。
それでは、また会えると良いですね。
~~~~~榊蒼の場合~~~~~
俺の名前は、榊蒼だ。山川大学に通う1年生だ。2年の先輩に、高校時代からの先輩も通っている。俺の彼女も同じ大学に通っている。まぁ、俺の自己紹介はこのくらいにしておけばいいだろ。俺はあまり長々と喋るのが得意じゃないんでな。
そろそろ出掛けないといけないんでな。
何処へ出掛けるかは、言わねえ。
また後で会えるからな。
~~~~~薺楓の場合~~~~~
わたしの名前は、薺楓です。山川大学に通う1年生です。わたしの彼氏や高校時代の先輩が同じ大学に通っています。わたしの彼氏の蒼は、少し人付き合いが苦手で言葉遣いも乱暴だけど、本当は優しくて頼りになる人です。いつもわたしのことを気にかけてくれていて、わたしの大切な人です。
わたしの自己紹介はこれで終わりにします。
そろそろ出掛けないといけないので。
何処へ行くかは、皆さんの御想像にお任せします。
また後でね☆
~~その他のメンバーの場合~~
えっと、誰から自己紹介をすればいいのかな?
そんなの、言い出しっぺのあなたからにしなさいよ。
ぼ、ぼくから?
そうよ。早くしなさい。
分かったよ。ぼくの名前は矢鳥龍です。これで良いのかな?
そうそれで良いの次ワタシね。ワタシの名前は矢鳥美希で~す。姓の示す通り矢鳥龍の姉で~す。次は私だね。私の名前は矢鳥早織です。龍の姉で、美希の双子の姉です。宜しくね♪
次は私かな?私の名前は朝霧優芽です。勝の彼女です。ね♪
ねって、まぁ良いや。俺は鳥桧勝です。優芽の彼氏です。このメンバーの中では、纏め役なのかな?
それはない。
皆に全力で否定されたよ。まぁ、確かにね。纏める柄でもないし、やっぱり纏め役に相応しいのはあの人しかいません。それより、皆時間大丈夫?
えっ?やばっ、もうこんな時間急がなくちゃ。早く行くよ。
ちょっ、ちょっと待ってよ。
皆先に行っちまった。俺も行かなくちゃ。
じゃあ後で。
~~~~榊空と碧の場合~~~~
えっと、私たちの自己紹介ですか?
えへへ、それでは、わたしから自己紹介します。私の名前は榊空です。蒼お兄ちゃんは私の自慢のお兄ちゃんです。優しくて頼りになる人だからです。ほら碧も自己紹介しよう。
は、はい。わたしのなまえはさかきみどりです。あおいおにいちゃんはいつもわたしたちにやさしくしてくれてかっこいいおにいちゃんです。
良くできましたね碧ちゃん。それじゃ私たちもそろそろ行こうか?
はい!
~~~前原麻優美の場合~~~~
初めまして、皆さん。前原麻優美です。私は、国民的アイドルグループのメンバーです。えっと、今は山戸川高校で生徒会副会長をしています。生徒会会長の女の子には生徒会メンバー全員が振り回されてばかりです。けれど、そんな生徒会が楽しいです。前生徒会会長の先輩は現生徒会会長のお兄さんで、私も何度か会ったことがあります。えっと、それと私がアイドルグループのセンターを務めている曲のCDが好評発売中です。ぜひお買い求めてください。
それでは、皆さんまた後でお会いしましょう。
~~~~山森莉沙の場合~~~~
皆さん、初めまして。私の名前は山森莉沙です。皆は私のことを覚えているのかな?私は、山森健一の姉です。兄妹仲はとても良好ですよ。山川大学の4年生です。後は特に言うことは──あっ言い忘れるところでした。只今彼氏募集中です。私と恋人になりたいという人は、こちらまで御電話ください。→090-△△△-□□□←まで御電話お願いします。
これから、行く場所があるのでこの辺で。
それじゃまた後で会おうね。
~~~~~山森凛の場合~~~~
皆さん、初めまして、山森凛です。宜しくお願いします。
小学1年生です。私のお兄ちゃんは、すっごく頼りになり優しいお兄ちゃんです。私は、いつの日かそんなお兄ちゃんみたいに周りの人から頼られる人になりたいです。これから、行かなくちゃいけない場所があるのでこの辺でさようなら。
また後で。
~~~~山森涼子の場合~~~~
皆さん、お久し振りです。白岩──じゃなくて、山森涼子です。姓の示す通り私は、山森健一の妻です。健一とは、中学を卒業した時からの付き合いで、高校を卒業した一週間後に籍を入れました。けれど、まだ、結婚式は挙げていません。それは、大学を無事に卒業するまでは、挙式はしないつもりです。けど、私のお腹には、健一との子供が宿っています。今は丁度妊娠7ヶ月です。子供の性別は女の子です。既に名前は決めてあります。さてと、これから行かなくてはいけない場所があるので、この辺でさよなら。
では、また後ほど会えるといいですね。
〜〜〜〜山森結香の場合〜〜〜〜
初めまして、山森結香です。アタシは、山戸川高校現生徒会会長です。元々アタシは、今日の会に参加するつもりはありませんでした。
けど、アタシのバカ兄貴がしつこく参加してくれと、言ってきたので仕方なく参加する事にしました。
べ別に兄貴に言われたからってわけじゃないからね。勘違いしないでよ。
…………ホントは、兄貴の事が大好きだけど、いつもアタシは兄貴には、強く当たってしまう。だから、今日は、兄貴ともっと普通の兄妹に戻りたい。
だから、アタシは会場に行ってきます。
~~~~山森健一の場合~~~~
皆好き勝手言い過ぎだよ。さて、よう皆久し振りだな。つっても、物語の冒頭に会ったけどな。はははは。
とにかく、涼子とは、籍を入れただけで、まだ結婚式を挙げていないので、卒業したら結婚式を挙げようと思ってる。涼子のお腹には、俺との子供が宿ってるけどな。まぁ、確りと守れるようにこれからも頑張っていくつもりさ。
後は、出掛けるだけだ。何処へ行くかは聞くなよ。この物語を最初から読んでる人なら、だいたいの察してくれよ。今の季節は秋なんだから行く場所は決まってるだろう。
それじゃまた後でな。
~~~~とある場所にて~~~~
「皆久し振りだね。」
「久し振りですね。漣さん。」
「お久し振りです。」
「久し振り~~。」
「遅いですよ。」
「ごめんね。皆、遅くなっちゃって。」
「遅いよ、劔。」
「ごめん、雪。遅くなっちゃって。」
「構わないわ。」
「はははは。」
「それにしても、遅いですね。山森先輩。」
「健一の事だから仕事で遅くなるんじゃない?」
「確かに、山森先輩は昔から変わりませんからね。」
「本当に健一には、困るわね。」
「莉沙お姉ちゃん仕方ないですよ。お兄ちゃんは、いつも忙しいんですから。」
「それもそうね。………どうしたの、結香?」
「え?べ別にどうもしてないよ。」
「そう?それにしては、……はっ結香、あなたもしかして、大好きなお兄ちゃんが遅いのがそんなに心配なの?」
「違う違う!そんなわけないじゃない!!何で私があんなバカ兄貴心配しなくちゃなんないわけ?」
「そんな風に顔を真っ赤にして言われても説得力無いですけどね。」
「麻優美!アンタねぇ!!」
「結香、怒らない怒らない。」
「うっ………。」
「ふふ。皆楽しそうね。蒼。」
「そうだな。楽しそうだな。」
「ねぇ、勝?」
「な、何だよ?」
「はい。あーん。」
「よ、よせって。」
「ほらほら。あーん。」
「うっ。」
「龍、これも食べなさい。」
「こんなに食べれないよ。」
「男の子だからこれぐらいは食べれるでしょ?」
「む無理だよ。美希姉、早織姉。」
「悪い、遅くなった!」
「「「「「遅い!!!!!」」」」」
見事なハモりだな。てか酷くね。何気に扱い酷くね。折角主役が登場したというのに、扱いが酷すぎる。
「全く酷いだろ。」
「いや、遅れる兄貴が悪いんでしょ。」
「そりゃそうだけどよ。結香。」
「仕方ないわよね。」
「涼子まで。」
「いつもの事ですから仕方ないですよ。お兄ちゃん。」
「凛は優しいな。」
「健一、遅れるなら少しは連絡しなさいよ。」
「莉沙姉。」
「いつもの事だもんね。健一。」
「しゃあねーよ、山森先輩。」
「仕方ありませんよ。山森先輩。」
「まぁ、いつもの事ですよね。山森君。」
「なぁ、お前らの慰めが一番心に刺さるんですけど。」
「「気にしない、気にしない。」」
俺は、皆の輪から抜けると、風に当たろうと、外に出た。全く本当に高校の時から変わらねぇな。まぁ、それが一番なんだけどな。
「何してるの?山森君。」
「おや、漣雪か。何の用だ?」
「用って訳ではないけど、伝えないといけないことがあるので。」
「ふーん。そっか。」
「まるで、私が何を話すのか分かってるようですね?」
「まあな。だいたいの察しはつくさ。」
「私の父親の事も知ってるのね。」
「ああ、お前の父親は本当の父親ではない。本当の父親は、俺の親父なんだろ。」
「ええ。そうです。あなたのお父さんです。私は、母親が精子バンクから買い取った精子から産まれた子供ですからね。当然、あなたと私は、異母兄妹です。」
「まぁ、これからもお前との関係は友人だ。」
「ええ。私もそれを望みます。けれど、お兄さんとは、呼ばせてもらいますからね。」
「勝手にしろ。さっさと戻るぞ。雪。今日は、ハロウィンなんだから、楽しまないとな。」
「そうですね。お兄さん。」
まぁ、今日はハロウィンだ。皆で、仲良くこう言わなくちゃな。何て言うかは、知ってるだろ。ハロウィンの時は、こう言わないとな。せーの
「「「「「Trick Or Treat」」」」」
俺は、いや俺だけじゃない、皆も同じことを思ってるだろう。今日の日は忘れないということを。いつまでも。
まぁ、これから先どうなることやら、でも、楽しく生きよう。悔いの残らない様に。生きていれば、楽しいことはいくらでも見つかるし、いくらでもあるからね。
そして、その数年後、日本は再び闇に覆われ、包まれ、全員は、それぞれの想いを胸に立ち上がる。
新緑会用に作りました。
最後の最後で山森健一が意味深発言。一体何が!?