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そう。それはまだ片思い。

作者: kick

今日もあの人を思う。

今頃何をしているのかな?仕事忙しいのかな?それとも、誰か知らない女の子と遊んでいるのかな・・・。

私は勇気が無いから、今何してるの?なんて直接的には聞けない。

「今私はこんな事をしていまーす。あなたは今素敵な時間をすごしてますか?」

そんなメールを打つのが精一杯。

でも本当は私はいつもあの人の事で胸がいっぱい。

本を読んでも主人公の仕草とあなたの仕草を重ねてしまうし、空を見てもあなたの顔色を思う。

どうかこんな青空のようにあの人も晴ればれとした日を過ごせますように!私は祈る。


私が一人暮らしをしているマンションの前にパトカーが止まっている。無線でやり取りしている警察官に事情を聞いてみると、まさに私が住んでいる向かいの部屋に泥棒が入ったらしい!

ガヤガヤする部屋の前にたどり着き、意味の分からない事情徴収を受け、へこんだ気持ちで部屋に入り、内側から鍵をガチャリと掛けるそんな日、誰よりも彼に「心配するなよ、大丈夫だよ。」て言ってほしいけれど、それをねだる事もできない。


だって、私あの人の何でもないもの。


そしてそっとメールを打つ。

「近所で泥棒が入ったらしいんだけど、うちは大丈夫だったみたい。あなたも気をつけてね。」

そうやって送信ボタンを押した後、空を見上げると、そこには満月。

「私は不器用かしら?」

そう問いかけると、満月はやさしく微笑んでくれる。何も言ってはくれないけれど。


それから1時間後。


「大丈夫か?近所とは言ってもさ、気をつけろよー。」


あの人からメール。そう、彼からのメール。

なによ、それだけ?



向かいの家に入った泥棒に感謝しちゃう私は不謹慎かしら。

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― 新着の感想 ―
[一言] 個人的にはもっと暗示的抽象的でも良いので長くしたほうが良いかと。小説というのは説明するものですしね。
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