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01 恋とか知らない。生すら、愛も。



死にたがりの 少女あおい と 幽霊はな の、夏空に手を振る恋愛小説です。


※gl 百合 苦手な方はご閲覧お控えください。











「 夏 」 空の色、夕色に残響( ひび )いて










…みんみん煩いわね。全く、







「 ねー、ふみか、次の授業サボってアクセカイ

ニイコーヨー。 」


「 いいね…!ねえねえ!おそろでナンカツケヨー。 」


「 夢の彼氏がさー、、 」


「 あははー、バカっぽー。 」







…。






勿論、 ふみか と呼ばれた少女は、…私ではない。


前の席の清純に見せかけた、黒髪を靡かせた

 モンスター等 だ。


黒髪清純だのjkだのとは、…。


メディアはよく、言ったものだ。


…今の時代、16.7.8.…に清純など…いない。


皆不純だ。世のアイドル等……偶像。


そこに 付加価値 など、ありはしない。






…。





男共は、夢を見るのが 得意 だ。


胸と尻と秘部があれば、…どんなささやかな夢さえ

見れるのだ。


…いいな。


…。


まぁ、それはともかく、私と同じヘアスタイルで

DQNとか。


…あり得ない。


こっちは生まれてからずっと漆黒の黒髪だと言う

のに、偶々やって来た、流行りに乗った軽いビッチ

ちゃんら と、一緒にされたくはない、のだった。






…。





夏は、嫌い。


みんみんみんみん、皆、いくばくか、吠えている。


…ああ、煩い。


みんみんみんみん、メイクだの、アクセだの、タトゥー

だの、彼氏だの。


欲情して、授業中、わざと制服の下から下着を透かし

てるおバカな女子…なんかを発見してしまい、怖気が

走る。


気付いたら男か他の連中の噂話。


…他に話題ないわけ???


サボる ですって?


…なんなら一生 フケヤガリクダサイ このやろーだわ。







「 …。はぁ。 」







みんみんみんみん


まだ、 セミのがマシ だっつーの。












私の名は夕凪蒼。( ゆうなぎ あおい。 )


中々無い苗字だが、私からしたら、ふーんって感じ

で。


褒められても、見つめていた空に溶けていき、

明日には忘れている、…些末な事柄、だ。


成績はおそらく中の上。…顔は美人と言われる。


可愛いより、美人、と、よく言われてきた。


…ちょっとだけ、悲しかった。


…誰か 可愛い って言えよ…。このやろう。


血液型はO型。だがしかし、A型っぽいと言われる。


なんちゃらマスターの、サバッとした子に似ていると

オタクな男子に言われた事がある。


後で調べたら…。


めっちゃ カッコかわいい じゃん、


…に、似てねーよ…。


私は…もっといろいろな意味で 不良 だった。


ー、でも、タバコなんか吸えない、真面目をこじら

せて心内でしか毒を吐けない…そう、空見てボーッと

するしか能のない、そっちの、ダメな、不良。…。


心の、内弁慶。


毒舌だし、冷たそうに見えるかも、この行動は、好き

な人の前では実は可愛くないかな、などと、内心、毎

度ひやひや、ビクビクしている。


だいたい、悲しいかな、









 友達が、いない。


( こんな性格、だからか。 )








そんで、なぜか隣にいる女が…








「 あ、あおい!!!


ねえねえ、さっきの授業、どうだった??? 」


「 は?…なにが? 」


「 夕衣くんの事だよ!!!  」


「 ふん、…何かあったらもっとテンションあ…はぁ。 」


「  …そ、そっか…ごめん。   」






…夕姫華雅( ゆうき はなやか )。






華と雅ではなやかって読むんだってさ。…。


本人は意地で否定?して はな っていって〜…とか

言っている。


その割にはショートカットで少し薄い雰囲気の黒髪の、

あんまり目立たない系なほわほわ女子…?だ。


性格も私よりかは ほわほわ している。


血液型はA型らしい。…星座は知らん。


だがしかしコイツは…。







「  ねえ、華。  」


「 ん???  」


「 人って… なんで生きてる の。 」


「 え"ッ 」


「 ふ…嘘よ。そんな壮大なこと、…興味、……ない。 」


「 あ、蒼…。 」


「 それよか、さ。 」






男だったら今、此処で 下着、脱ぎなよ とか言う

のだろうか…。


…。


いや、 きっと、絶対 言わない わね…。


そんな事を言ったら平手打ちを喰らって噂話で

人生中盤期おじゃんってところかしら…。


この 冗談のつもりの変態発言 が 友達がいない

理由 なのかしら…。うーん…。







「 …下着、脱ぎなよ。 」


「 …え!!? 」


「 …。あ、れ……。

おかしいな、普通ここで顔真っ赤にして

あわわ〜ってなるのが 女の子 …じゃないの…? 」


「 ど、同性にしても、いきなり下着脱げ!

って!…変態発言がすぎるよ!蒼…!?? 」


「 …そうかなぁ…。 」







嫌がってる割には強気に恥ずかしそうで草…。


ではなく、、華、そう。コイツは…。







「  そっ それに、私!!!   」


「 …。はいはい、…  幽霊  …でしょ。  」


「 む、…むー!!!


わ、わかってるなら!!い、いいの!!! 」


「 …おっぱい、吸わせて。 」


「 そ!!!? それもダメーっ!!!!   」







…。


なんか知らんがうちの学校の校舎は砂浜付近にある。


…。津波来たらやばすぎだろ…。








「 ……スゲー青…。 」








波打ち際に寂れた遊園地が佇む。


向こう岸に霞みながら、悲哀と憎しみを込めて、

訴えかける様に私の瞳に映りこみ、真っ白な校舎

には空の草臥れた   青  が映える。







「 …ねー。 」


「 …なに??? 」


「 今 死んだら、…… 楽 に、…なれる、かな。  」







私は言った。匂わせたいんじゃない。


コレ は 本音 だ。


そうよ。……本音だ。








「  ダメ 、だよ。  」


「 …え? 」


「 …絶対…。 ー ダメ 、だよ。 」








神妙な面持ちで、振り返ると私を睨み付ける女生徒

が、幽霊が、髪をなびかせて、語気強く、


言い放った。








「 フン…。…、理解のないやつって、…キライ。 」


「 …蒼。 」


「 …、ッ……解ってる、わよ。…っ。 」 







ー。


なんでコイツ、私をこんなに 止めたがる んだ。






「 …おっぱい、もんでも、いいよ、下着、剥がしてもいい。


でもー。死んだら… 」









 ゼッタイ 、 ダメ。








「 …っ…解ってるわよ…ッ!!!!…は、 」


「 …!!! あ、蒼…ッ 大丈夫…!? 」


「 は、ーはっ、はぁっ……。 」










ー、本当、下らない。







……。



私には、生まれつき、 希死念慮  がある。



昔からだ。



ずっと。



死にたくて、











仕方が、ない。









気付いたら、蹲っていた。



空の青さがー。 痛く て。 








はやく、しね…って、ソラ から、 言われる の。







ボタボタと、相変わらず、零れる。


ただ、泣いては消えゆく真っ白な石の床に、苦しさ

が、 涙 になって、落ちては 消えて いく。


白い癖に、…歪む。


波の音が、とても煩くて、… 静か だった。








ー 消えたいなぁ。







 こんな、世界。



それでも、 幽霊 は 宣った。






 




 ダメ だ、 と。









この、嗚咽まみれの身体に、残酷な位。



喉の奥底から 吐露 するよう、促されるよう。









ひびき、揺蕩わせ た、コロンのような、甘ったるい、香り。



そんな モノ で、包む様に。…生きる、様に、と。









ー。









……



















……




お読み下さりありがとうございます……!


この世に生きる尊い命が、どうか幸せに生きれますよう。





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