表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
精神病院に入院した  作者: 幸(ゆき)
6/43

意識が戻る(高次脳障害)

 車椅子に乗っていてエレベーターで移動をしていた。

 後ろを振り向くと、綺麗な看護師がいて


「何処に行くのですか」


「集中治療室から一般病棟に移ります」


 エレベーターを降り、左に向かいナースステーションを過ぎ、直ぐの個室に入って行った。


 ベッドに横になるように言われ、車椅子から降りてベッドに横になると、

 

 母親と姉が入って来て、明るい表情で姉に

「大丈夫。一般病棟に移って来れて良かった」と言われ、あまり状況が分からず頷いた。


「どうなってるん」


「ここで2回倒れて、手術をして集中治療室からこっちに移って来たんや」と姉に言われ、


 訳が分からず、尿意がありおしっこの管を付けていたが「トイレに行きたい」と言うと、


 母親が「おしっこの管を付けてるから、そのまましたらいいから」と言って来て、


 パンツを触るとおしっこの管とオムツをされていて、


「気持ち悪くてスッキリせえへんから、管を取ってトイレに行きたい」


「看護師を呼んで、聞いてみないとわからないから」


 看護師を呼ぶナースコール子機を押すと、直ぐに看護師が来て


「どうされました」


「おしっこに行きたくて、おしっこの管が気持ち悪くてスッキリしないので取って貰えないですか。

オムツも外して欲しい」


「オムツは大丈夫だと思うけど、おしっこの管は先生に聞いてからじゃないと分からないので」と言って部屋から出て行き、少ししてから戻って来て、


「許可が取れたので取ります」と言って取って貰い、トイレに連れて行ってもらったが、おしっこが出なくてスッキリせずに戻って来た。

 

 母親と姉にその事を伝えると笑っていて、看護師が


「ここが何処で、今、何月か分かりますか」


「ここは沖縄で12月」


「ここは大阪で10月ですよ」


「また、そんな冗談を言って」


 3人で苦笑いをいて、看護師が出て行った。



「ここの病院はおかしい。前の都大学病院で俺のクローン人間を作っていて、ここの病院でも東南アジア系の人間を騙して連れて来て人体実験を兼ねて金持ち相手に闇の移植をしていた」


「そんな事をするはずがない。幻覚を見てたんやろう」


「え、ハッキリと覚えてるし、人体実験をしていた時の臭い匂いと映像が頭から離れない」


「集中治療室にいてる時には、ご飯を食べていなかったからな」


「匂い臭くて食べれんかった」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ