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精神病院に入院した  作者: 幸(ゆき)
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脳の損傷が原因での精神障害で仕事が出来ない(高次脳機能障害)


 経営していた飲食店の店を辞めて3週間後の夜に頭の中でプチンと言う音が聞こえ、頭痛とめまいがして天井がグルグルと回り始めた。

 

 小学校低学年の頃によく頭痛とめまいがあり、保健室で眠るとやわらいだ。

 

 その事を思い出し、医者から

「虚血型のモヤモヤ病で脳梗塞のリスクが高くなっていて、出血のリスクはなくバイパス手術をしたので治ったようなものだから大丈夫です」と言われていたから、大丈夫だろうと思いながら眠る為に焼酎をロックでがぶ飲みし、よく飲み忘れていた血液をサラサラにする薬と眠剤を飲み眠った。

 

 翌日目が覚めると少しだけ頭痛がやわらいでいたが天井がグルグルと回っていて、立ち上がろうとするとふらつきがあったが起き上がり、パンをトースターで焼き缶コーヒを飲んだ。

 

 脳梗塞になったのかと思い病院に行こうかと迷ったが、以前頭痛がして病院に行った時に異常がなく主治医に凄く嫌そうな態度と顔をされたので行くのを止めて治まるのを待とうと思い、2日後の昼過ぎから仕事の面接だったので食料の買い出しに行き、あまり食欲はなかったが、こうゆう時こそ食べないとと思い買って来ていた焼肉弁当とハイボールのロング缶を食べ飲んだ。

 

面接の日が来て、履歴書を持って難波のラーメン店に向かった。

 

 数人面接に来ていて、面接室の前の長椅子に座りしばらくすると名前を呼ばれ部屋に入った。


  部屋の中はテーブルを面接官と向かい合う様に席があり、軽く会釈をすると

「お座りください」と言われ、席に着き履歴者を手渡した。


 面接官が履歴書に目を通し


「自営をされていたのですね」


「はい」


「どうして辞めたのですか」


「脳の病気で体調を悪くして辞めました。今は大丈夫です」


「そうですか。深夜帯の希望と言う事ですけど、21時から6時の時間で1時間休憩で大丈夫ですか」


「はい、大丈夫です。堺で店をしていた時は夕方の5時から朝の5時まで営業していましたので」


「そうですか、時給は深夜だと1250円からとなります。交通費も1万円までは出ます。

 誰でも出来る簡単な接客から初めてもらう事になると思いますので、今まで飲食店を経営していたら簡単だと思いますよ」


「そうですか、分かりました。

 自転車で来る事が出来ますので交通費は大丈夫です」


「採用された場合はいつ頃から来れますか」


「いつからでも大丈夫です」


「今、募集中なので2日後に連絡させてもらいます。

 採用の場合、翌日からでも大丈夫ですか」


「はい、大丈夫です。よろしくお願いします」と言って、面接が終わり家に帰った。


 頭痛とふらつきはあったが我慢して血をさらさにする薬を飲んで、焼酎をがぶ飲みをして眠った。

 

 2日後の15時頃に電話があり、採用されたと告げられ


「夕方の5時から営業なので、初日なので明日の16時半に来れますか」


「はい、大丈夫です」


「靴のサイズと服のサイズを教えてください、用意しておきますので。

靴は2300円かかりますがよろしいですか?もし持っていればそちらで持って来てもらっても大丈夫です。

 あと、こちらが指定している銀行の通帳を持って来て下さい。給料は振込なので」


「靴は持っていないので、お願いします。服はⅬで靴のサイズは26,5です。あと何か持って行くものはありますか」


「ボールペンとメモ帳位で大丈夫です」


「わかりました。明日の16時30分に行きますのでよろしくお願いします」

 

 

 16時10分頃に店に着き、15分頃に店の2階の更衣室に入った。


 制服と靴を受け取りロッカーの場所と鍵を渡され、着替えてから1階の店舗に入り店の説明を受けÀ4用紙に接客事項などを書いた用紙を渡され目を通し、これなら余裕で出来ると思いながら現場に入り、頭痛とめまいが少しあったが接客を始めた。

 

 誰でも出来る事が出来ず、当たり前の接客用語が覚えられなくてアタフタしながら1時間が過ぎ何度も注意をされ、メモも取れなくて指導してくれているスタッフに


「すいません、頭痛とめまいがあって無理そうです」


「どうする、もうやめる」


「はい、無理そうです」


「わかりました。

 靴の料金を差し引いた給料を振り込むので、帰ってもいいです」 

 


 家に帰り、翌朝に病院に電話を掛けた。










 

 


 



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