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精神病院に入院した  作者: 幸(ゆき)
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社会保険労務士

昼過ぎに姪が来て、その事を話すと


「信じられない、優しく接してあげないと。周りの人も見て見ぬ振りして笑っている人までいるなんて、いろいろな患者さんがいて、中には嫌な患者さんもいてるかもしれないかもけど、それを分かって働いて給料をもらっているのだから。まして弱い患者さんへの暴言なんて、それを見て注意しないで笑っている人までいるなんて信じられない。仕事が嫌だったら辞めればいいのに。そう言えば個室も寒くて『暖房が個室だけ入らない』って、言っていたけど電気代をケチってるのだろう。


「前の病院でも達の悪い看護師が1人いたけど、守ってくれる看護師もいて、医者も主治医は良くなかったけど、他の医者に良い先生がいた」

 

 姪が帰ると入れ違いに斜め向かいの車椅子に乗っている人も所にもお見舞いの人が来て、話し声が聞こえた。


「体の具合はどうだ」


『もう、足は動かせない』って、医者に言われているけど。リハビリを頑張ってるよ」


「そうか。交通事故だから保険は降りるのだろうけど、障害年金なんかも降りるのか」


「お母さんが『社労士を入れる』って、言っていたから大丈夫だと思う」と、話す声が聞こえて来て、

 

そうだ俺も社労士を入れないと、と思った。


「そうか、それなら大丈夫だな。彼女とはどうなったんだ」


「別れるって言ったよ。だってこんな体になったから」と、涙を堪える様な震えた声が聞こえ、沈黙があり


「そうか、リハビリを頑張らないとな」と、聞こえた。


その会話を聞きながら(モヤモヤ病で1度出血を起こすと再出血率が7%)と、国立脳医療センターのホームページに書いていたのを思い出し、これからどうしたらいいのだろうかと考え悩み、その夜は眠れなかった。


障害年金の事が気になり母親に電話を掛けて、その事を話すと「調べてる」と言ってくれ、翌日の夕方に電話があり「ネットで見つけてた社労士が『2週間後の午後からだったら病院に行ける』と、言っている」と言われ、2週間後に来てもらう事になった。


「ネットで検索をして、1番優秀そうな社労士で相談料や着手金がいらなくて、年金がもらえた時の成功報酬の費用だけだから」と言っていて、その社労士の名前をネットで検索して見ると、(1000人以上の相談を受け地域でも優秀な社会保険労務士が相談、サポートをします。)と書いていて、良さそうだなと思った。

 

リハビリは毎日あったが、スタッフ達には週休二日と有給休暇がある為、休みの時は担当以外の人が代わり代わりリハビリをした。

 

その中でも担当の作業療法士のおかしな言動は続き、調理を作るリハビリでは、こちらの提案の料理を無視して自分が食べたい物を「作れ」と言ったり、「私は大食いだから大量に料理を作れ、作業療法士や言語療法士の担当にもプロの料理を食べてもらうから」と言って、作った事のないような料理を無理やり作らされたり、無理やり体を使うハードなリハビリをさせられていて、凄く疲れて嫌になっていた。


社会保険労務士が来る日、昼食を終えた頃に年配の男と中年の女の社労士を母親が連れて来てくれ、少し容態などの事を話してお金の話をした。


「着手金は要らないけど成功報酬は取れた分の2か月分か、過去にさかのぼっての年金が取れれば、その20%、どちらか多い金額になる」


「え、『過去にさかのぼって』って、どう言う事ですか」


「松川さんの場合、もやもや病が発生したのはかなり前なので、その時に高次脳機能障害が発生していると診断書に書いて貰えれば過去の分の年金がもらえます。過去5年前まではさかのぼっの年金が貰えるので、主治医に言って過去に通院していた病院に紹介状を書いて貰わないといけないのですが、その紹介状を待って行って前の病院で診断書を書いて貰う事が出来れば過去の分の年金も貰えます。ただし書いて貰えなかったら、病気の初診日から1年半経たないと年金は貰えません。書いて貰えたとしても1級、2級、3級とあって、社会保険や国民健康保険によったり、子供が居たりによって、金額に違いがあります。

松本さんの容態などの話を聞くと2級程度には書いて貰えると思うので、年間781700円の年金は貰えると思います。前の病院で診断書を書いて貰えれば発症した時期によりますが、過去の年金も貰えるので数百万にはなります」と、年配の男の社労士に聞かされ、委任する事にした。

 

契約書に名前と書き、ハンコを押すと、「主治医に診断書の事で話をしてくる」と言って出て行き、1時間位してからに戻って来て、『診断書と紹介状を書いてくれる』と、医者が言っていたので大丈夫」と、年配の男の社労士が話してくれ、中年の女の社労士が、「これからは私が担当をするので」と言って、帰って行った。


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