第9話 世界美女姫コンテスト
「なるほど【水使い】か、通り!バリアが強力なはずだ。」
マックロイ王と俺達は対峙しており、全ての武器を空気中の水分を利用し錆させ破壊した。
「もう武器は一つも無いぞ? どうする、このまま戦って負けるか? おめおめと逃げ帰るか?」
「ふん、争いと言うのは武力だけでは無い! アレスと言ったな、武力では負けを認めよう。 だが、美しさではどうかな?」
「美しさ? 何を言ってる?」
「なーに、貴様には勝てない事は分かりきっておる。 ならセレナ姫よ、我が娘ベルとの美しさ勝負を申し出よう……いかがかな?」
「え? 私昔に“世界美女姫コンテスト”で何度も優勝してるわよ? それにベル姫は毎回予選落ちしてるじゃない!? 勝負にならないわよ!!」
「大した自信だな、もはや世界の価値観は変わったのだよ。 参加しなくとも良いが、その場合は我が娘より劣る偽物の美しさと言うのが世間に露見されるだけなのだからな。 一応場所くらいは伝えておこう、場所は【大韓民国】一度は聴いたことくらいはあるだろう?」
「大韓民国!? セレナさん、不味いですよ!! 大韓民国と言ったら【ヤマト大国】を“大日本帝国”と呼び奴隷として働かされたと嘘を付いて多額の金銭を強奪したうえに他国に派遣される度に大規模の事故を起こしておいて相手の国を貶めた挙げ句、慰謝料を請求するだけでなくヤマト大国とのハーフと知ると殺しにかかって来る野蛮な種族しかいない野蛮原人の巣窟です!!」
「よく分かっているではないか、セレナ姫ほどの魅力ある者が一歩脚を踏み入れれざ大韓民国の野蛮な男共に捕まり性的に襲われることは日を観るより明らか、どの道勝ち目など無いのだからな世界美女姫コンテストは三日後の明日だ、では待っておるぞ。」
マックロイ王は転移魔法のスクロールを取り出しブサイ帝国へと帰還する。
「アレス様、どうしましょう。」
「大韓民国と言ったら、街中にはゴミが散乱し闇の瘴気が充満しているくそ汚いとこらしいな、男は皆トイレで用を足した後に必ず手を洗わないと聴く。」
「でも参加しないと、あのブサイ帝国の史上類を見ない国宝級にブサイクで品の無い化け物と称されたベル姫が優勝しちゃいますよ!! 絶対金に物を言わせて優勝させるのは目に見えてますし!! 下手したらセレナさんが世界中で一番のブサイクと言われかねません!!」
「そうだな、俺もそれには耐えきれん! 安心しろセレナは俺が守ってやるから大韓民国へ行く準備をしておこう。」
「アレス様、何か作戦が?」
「ああ、向こうがその気みたいだしな大韓民国の奴らには共通の弱点が存在しているからな。」
「弱点?」
「まあ見てなって。」
俺達はミレイの農家へと戻り大きな白い布を広げ中央に紅い丸を描き、紅い集中線を描くと太陽のような見た目にしていく。
「これは、ヤマト大国のマーク?」
「ああ、めでたい時に使われるマークだな。 大韓民国の連中はこの“旭日旗”を忌み嫌い引き裂かんとゾンビみたいに群がる習性があるんだ。」
「それなら、セレナさんが襲われる危険性が薄れますね! 流石アレスさん!!」
「いや、まだだな……大韓民国の奴らには、もう一つ弱点がある。」
「それは?」
「キレ易いってことさ、つまり国内のあちこちに設置してある気色の悪い【慰安婦像】とか言うのを粉々にして行けば世界美女姫コンテストどころじゃ無くなるし、その後は俺がなんとかする。」
「それなら、上手くいきそうね。」
三日後の明日となり俺とセレナとミレイは大韓民国へと脚を進め、持って来た布を高く放るとそこに描かれた旭日旗が目に映った民間人は怒り狂い風に飛ばされる布を大多数が追いかけ回しに言った。
「成功ね、後はどうするの?」
「まずは、こんな汚い国へ入ったら病気になりかねないから水の幕で全身を覆うぞ。」
俺は水使いの力を使い俺とセレナとミレイに水の幕を張りバリアを施し大韓民国へと入り世界美女姫コンテストの会場へと辿り着く。
「ウブブブ、よく逃げずに来たわね♪ 自分が一番のブサイクと認めに来たような物よ?」
(自己紹介かな?)
ベルはくっちゃくっちゃと音を立てながらシュークリームをほうばりながら手に付いたクリームを服で拭いている。
「参加者は私と貴方の二人、要はこのわたくしベル・ブサイにしか勝機はないわね♪ さあ始めましょうか、この世で最も美しいのがわたくしと証明される世界美女姫コンテストを!!」
こうして、世界美女姫コンテストが開催されたが投票されたのは全てセレナであり一票もベルには入っていなかった。
「世界美女姫コンテストの結果は、なんと今回もセレナ姫様の断トツで勝利です!!」
「なんですって!? 何かの間違いでしょ!?」
「いえ、間違いなくベル姫には一票も入っておりませんよ? よく考えてみてくださいよ! 貴方みたいに世界中でブサイクな上に性格の悪いクチャラーなんて誰が美しいと感じますか? 気持ち悪いのでお帰りください。」
「ムキーッ!! 何よあんな顔だけの女の何処が良いのよ!! 幾ら顔が良くてもね、中身がブサイクならブサイクなのよ!!」
「やっぱりセレナが勝ったな、トロフィー貰って帰ろうか。」
「そうね。」
「そうしましょうアレスさん。」
嫉妬剥き出しで会場で暴れ回るベルを無視しトロフィーを貰い、俺達はウィンビス王国へと帰った。