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エッセイ諸々

飲みにケーションの話

作者: 山家

 あらすじにも書きましたが、本来的には誤用とされる用法が含まれています。

 ですが、私が仄聞する限りでは、飲みにケーションについて誤用している方も多いようなので、誤用も含めて私の想いを書きました。

 新型コロナ禍以前から、飲みにケーションを問題視する声が徐々に上がっていました。

 この辺り、私なりに考えてみると、色々と話が入り混じっており、それによって話がややこしくなっている気がします。


 飲みにケーションですが、酒を飲んでコミュニケーションを取ることからできて、最近、徐々に広まった言葉のように思えます。

(少なくとも私が、飲みにケーションという言葉を目にし出したのは、ここ10年以内の気がします。

 もっともネット情報によると高度成長期からある言葉らしいですが、私は知りませんでした)

 更に言えば、本来から言えば、職場内外のコミュニケーションの一環として、飲み会に誘って話をするということから、飲みにケーションという言葉ができたようです。


 こういった職場内外のコミュニケーションの一環として行われる飲みにケーションは、私もどうかな、と首を傾げてしまいます。

 特に職場外、つまり取引先等との飲みにケーションについては、それこそ勤務時間外にまで何でそんなことをしないといけないのか、個人的な付き合いがあった方が良いとかいう理屈を言う人もおられますが、それこそビジネスライクに行うのが職場外との本来の姿なのではないか、と私は考えます。


 職場内の飲みにケーションについては、それよりは合理的な気がしますが。

 そうは言っても、酒を飲んだ方が腹を割った話ができるというのは、確かに私も認めますが、酒が入るとろくでもないことが起きがちなのも又、事実です。

 それこそ、アルハラとかセクハラとかの温床、原因に飲みにケーションはなりかねず、そういったことが引き起こされては、却って職場内がギスギスしてしまい、完全に逆効果ではないでしょうか。

 それにやはり、勤務時間外にまで職場の人間関係で拘束されるのは基本的につらいものがあります。


 では、飲みにケーションが完全にダメで良くないのか、と言えるのかというと、それも又、私は首を傾げてしまいます。

 職場に関わらないことならば、飲みにケーションはそれなり以上の効用があると私は考えるからです。

 職場に関わらない飲みにケーション?えっ?と言われそうですが。


 飲みにケーションというより、食いにケーションというべきかもしれませんが。

 色々と趣味とか、様々な市民運動に参加するとかで、余り知らない人とお会いすることがあります。

 勿論、まずは挨拶を交わし、自己紹介等をするのですが、それだけだとどんな人なのか、どうにも分かりづらいのです。

 職場ならば、仕事上の関係と割り切れますが、趣味とか、様々な市民運動に参加するとかでご一緒すると他でも会うことが稀ではなく、どんな人なのか掴みたいと思うことが私はあります。


 そうした際に食事を共にして、腹を割って話し合うというのは、その人の人柄を知り、今後、どのように付き合うべきか、というのにかなり役立つように私には思えます。

 その際に酒を飲む、飲まないのは完全に各自の自由、飲みたい人は飲めばいいし、飲まない人は飲まなければいい、そんな感じで食事を共にしながら、話し合うことで、その人の人柄を知り、又、親しくなった人が私の場合、何人もいます。

(食事を共にして話し合うことで、逆にお互いに敬遠するようになった人までいますが)


 その自分の経験からして、飲みにケーションが全てダメということはなく、それなりに有用な場面というのがあるのは否定できません。

 唯、職場の飲みにケーション、特に職場外とのビジネス絡みの飲みにケーションについては、私はどうにも不要ではないか、ハラスメントの温床等になりかねないリスクがあり、飲みにケーションを励行するのは間違いではないか、と考えてしまうのです。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 独自の視点が面白いところです。 [一言] 一般論として、完全同意します。 個人として、日本人に五%ほど存在する「飲もうともアルコールに強くならない」 正確には、アルコールの一時代謝物質で…
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