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7・入学試験

まぁ色々あったけど明日はラインホルト高等魔法学園の入学試験だからそのために今日は対策に勤しむ…………はずだったのに、前の卒業式の時の魔族討伐の実績による表彰が執り行われることとなった。

と、言うわけで今はおめかしして馬車の中はである。

「お母様。めんどくさいです。」

「まあ、しょうがないわよ。魔族討伐の実績が認められたんだもの。もっと胸はっていいのよ?

ほら、王城が見えてきたわよ。第2王子様にはリーゼの婚約者様だからよく会うけど王様に会うのは久しぶりね。」


あーぁ。堅苦しいのって苦手なんだけどささっと終わらせますか!



「フローランス伯爵家次女リーゼフォント・フローランス様。お入りください。」

そういえば国王様に久しぶりにあったな。

相変わらずイケメンおじさんだな。この容姿で愛妻家で有名って凄くない?

「今回の魔族の出現及び速やかな討伐。誠に見事であった。よってその功績を称えこの魔石を送る。

これからも勉学ともに励むように。」

「はい。もったいないお言葉です陛下。誠にありがとうございます。」

おお。めっちゃ大きい魔石貰えたよ。普通に狩ってとれるのは小さいのが多いから嬉しいね。

何に使おうかな



その後他の貴族との挨拶やお茶会に参加して帰ろうと思ったところ。


「おい。」


はぁ。第2王子が来たよ。婚約者だからって言っても最低限の付き合いしかしてないのに妙に突っかかって来ることがあるんだよね。


「おい。聞こえているのか。」

「(はぁ。)なんでしょうかアルベルト様。」


しょうがない。ここは笑顔で誤魔化そう。


「おまえ、魔族を討伐したらしいではないか。」

「ええ。それが何か?」

「その…なんだ、お前は女で王族の婚約者なのだからあまりそのようなことは控えよ。」


え、なにそれ可愛い。耳真っ赤じゃん。要するに危ないことはするなってこと?そういえばツンデレだったね。


「ありがとうございます。殿下。」

「アルと呼んで良いと言ったではないか。………い、以上だ。また、魔法学園で会えると良いな。」


そう言ってアルベルト様、アルでいいか。アルは去っていった。



「うふふ。お母様、帰りましょう?明日は絶対に合格せねばいけませんね。」

「リーゼってアルベルト様のこと意外と好きよね。」


その言葉に私は笑みを浮かべ言葉にはせず返事をした。可愛くないけど憎めないんだよね。エルネの時も似たような子がいたからかな?

家に帰り私は明日のために再度復習をし早めに寝た。











試験当日

今日は試験当日。万全の準備をして試験会場である学園に入った。


その後………筆記試験は意外と簡単だった。問題数は多かったが。今は実技試験を待っているところだ。私の番号は186番だ。1学年210人までが入れることになっていて、確か今年は400人と少しくらいの人数が受けることになっている。


「受験番号185から190番の人、入ってください。」

あれこれ考えてるうちに呼ばれた。実技試験の会場は魔法を練習したりするための施設?にしては魔法防御の結界が弱いな。ま、出来ることをやるだけだから会場壊しちゃっても問題ないよね?

「186番、前に出てください。」

「はい。」

「ではこの水晶に触れてください。魔力が吸い出されますが驚かなくて大丈夫ですよ。」


私はいわれるまま水晶に触れた、すると水晶は発光し…

「パリン」…………割れた。試験監督の先生が動揺している…


「え?わ、割れた?た、たまたま不良品に当たったのでしょう念の為こちらでもう一度やってください。」


魔力が多かったのかな?さっきのやつは見たところ10000くらいって所かな?今出されたものは100000ぐらい………今の魔力は28000000以上だから15000くらいに抑えて見るか私は魔力を抑え気味にして水晶に触れると今度はさっきより抑え目の光が出た。


「その歳でそれだけの魔力を持っているのですね……次にあの的に向かって魔法を打ってみてください。破壊できないのが普通なので破壊できなくても大丈夫ですよ。」


へーあの的を壊せばいいのかな?あの程度なら簡単だね。

〖氷の矢〗(アイスアロー)

ドカーンと的が壊れた。案外脆かったな……


「は?ゑ?強……あの年齢で?それも無詠唱?あ、お、お疲れ様でした。合格発表は来週ですからその時に受験票を持って来てくださいね。」


反応がおかしかったけど上手くいったかな?


………その時、私は気づかなかった。私を見つめるひとつの視線があったことに……

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