6・初中等部はあっという間に
初中等部は一気に描きたかったので1話に端折ります。
番外編辺りで細かく書きます。
お披露目会の時は第二王子の婚約者になったり次の年に入った後のテストで歴代最高点を出したり絡んできたガラの悪い上級生を叩き潰したり色々あったけどまあそこは置いといて今日は初中等部の卒業式だ。14歳(九年間通う)になれば留年しない限りは卒業できるということになっている。いやー色々あったなぁーでもやっぱり校長先生の話は暇だな。
「……………では、卒業生代表リーゼフォント・フローランス殿、答辞の言葉をお願いします。」
そう、私は卒業試験も全科目歴代最高点を叩き出し卒業生代表となった。
「はい。……この度は我々卒業生のためにこのような場をくださり誠にありがとうございます。ここに入学した時は不安そうな瞳の生徒たちも今では立派な先輩となりました。
(以下略)
……… 最後になりましたが、校長先生を始め、諸先生方、保護者の皆様、あらためて、本当にお世話になりま した。心からの感謝を申し上げ、答辞とさせていただきます。」
お辞儀をして、にこやかに笑ってこれで終わりだ。
「ありがとうございました。では、今とても良いお顔をされている卒業生の方々の感動に涙を滲ませている先生、保護者、生徒諸君には……絶望の淵に落ちてもらいましょう♡ 〖我、ここに生贄を使い闇の僕なる暗黒の魔獣を今ここに召喚す。我が魔力と生贄を喰らい皆を絶望に突き落とせ・悪魔召喚〗」
ふーんあの新任の先生魔族だったのか。魔力からしてせいぜい下級から中級レベルかな?てか何あの詠唱。無駄しかないじゃない。あ、やっと出てきた。えぇ下級悪魔なの…あれだけの死体と魔力を使って?死体どこから集めてきたのよ。見た目からして世界中の死んだ孤児?直接殺してないみたいだし尋問はしなくてもいいかな
「きゃぁぁぁぁぁぁ!は、早く逃げて!悪魔と魔族よ!」
はぁ。倒すか。〖アイテムボックス〗ええっと剣、剣、どこかな〜あったあった。
「うふふ。逃げても無駄よぉーさあ。みーんな絶望してね♡うふふ♪」
「魔族って言っても下級程度じゃない。〖エンチャント・斬鉄〗さてと、討伐・討伐♪いい素材がGETだね。」
悪魔の首を剣で切った。
「はぁぁ⁉︎ちょっと待て待て!悪魔だよ!伝説の存在だよ!なに簡単に倒しちゃってくれてんの!?」
「あのね。ここは私が9年間過ごした大切な場所なの。と、いうことでわかってるよね?〖フローズン〗」
「無口頭魔術だと⁉︎さっさっむ!死ぬ、死んじゃうよ!!」
魔術?もしかして魔族の技術も下がっているのか。しかももう凍ってるし早。やりがいのない敵しかいないな。
「魔術じゃなくて魔法ね。じゃ、さよなら。」
私は凍った魔族を悪魔を斬ったものと同じ剣で斬った。
「ふぅ。つまんないの。にしても魔族がここまで国に入っているとはね。」
これでおしまいかな?
魔族の騒ぎがあったため卒業式は中止になった。
家に帰ると色々聞かれたけど私が強いのをお母様もお父様も知ってるからいつものこととして流された。そして1ヶ月後はラインホルト魔法学園に入学する試験を受けることになっている。
普通の方と武術系や魔法系のもあり、行かなくてもいいのだけれど貴族のほとんどはいき、一般人も通うそして身分は撤廃されるのだ。
早く行きたいね。何も起きないといいな……