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vol.5
田舎に越してきて数日が過ぎた。
新しい学校の新しい友達・・・
でも出戻りにぼくにとっては、どちらかと言えば遠い記憶の彼方にある
古い学校であって、知っているようで知らない友達たちだった。
だから、ここでも僕は田舎っ子になりきれない都会モノ・・
ぼくはいったい何者なんだあ・・
学校の机、自分の机なのに、居心地の悪さは引っ越し前の東京と
この田舎とではさして違いはなかった。
この春、3年生であって、転校生のぼく。
そして最後の顔は受験生
ぼくにとって、どれもめでたいものではなく、これが現実だった。。
ああ、受験かあ・・