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そして布は幼女を護る  作者: モッチー
第3章「スーパー幼女大戦」
146/209

■三章キャラクター紹介など

三章に登場したキャラクター紹介です。

長くなったので二章ラストで紹介済みのキャラはほぼ割愛しました。

【クロシュ】


レベル:100

クラス:魔導布

ランク:☆☆☆☆☆(ミスリル)


○能力値

 HP:3000/3000

 MP:4000/4000


○上昇値

 HP:C

 MP:A

攻撃力:D

防御力:C

魔法力:A

魔防力:B

思考力:F

加速力:D

運命力:D


○属性

【無】


○スキル

 Sランク

 【簒奪】【虚無】


 Aランク

 【進化】【ステータス閲覧】【支配】【呪縛】【融合】【人化】【武装化】

 【念話・上位】【宣託】【近距離転移】【聖域】

 【魔眼・鑑透暗予】【看破】【解析】【隠蔽】【知識の書庫】【黒翼】


 Bランク

 【HP譲渡】【MP譲渡】【消費MP半減】【魔力操作】

 【飛翔】【空中機動】【全属性付与】【全属性耐性】【属性空間】【空間指定】

 【修雷】【浄火】【癒水】【オートリカバー】【健康】


 Cランク

 【採寸】【変形】【色彩】【察知】【警報】【緊急】【援護攻撃】

 【異常耐性・痺毒呪狂】【異常付加・痺】【魔力放出】【迷彩】【変装】

 【収納】【格納】


○称号

 【成長する防具】【インテリジェンス・アイテム】【説明不要】

 【技巧者】【思索者】【炎獄の征伐者】【魔導布】【受け継がれし伝説】

 【最古にして最強】【強欲の片鱗】【英雄殺し】【聖女】

 【冒険者】【女神の代行者】


○簒奪スキル

 【召喚術・上級】【悪魔の契約】【隷属の魔眼】【永続支配】【傀儡】

 【宣託】【精神操作】【精神防壁】【隠密】【極光】【毒薬生成】【毒物判定】

 【水魔法・中級】


SP:112


 新たに取得したスキルは以下の通り。


【鏡面結界】

 天使像の魔道具から【簒奪】したことでスキル取得となった。

 複数の楔を打ち込んで多角形の立体的な結界を形成する。


【聖域】

 あらゆる危害を及ぼす存在を跳ね除ける結界を周囲に自動生成する。

 内側にいる者に浄化、回復、状態異常除去の効果が継続して発動。

 結界の規模、形、枚数、効果は使用者の意思によって自由に変更可能。


 以下の七種が統合されました。

 【防護結界・被膜・大盾・円形・個別・仲間・城壁】【魔力障壁盾】

 【鏡面結界】【快適空間】【温度調節】【空腹軽減】【睡魔軽減】



○概要

 二章終了時点から大して成長していない布。

 人化時の外見年齢18歳程度。身長は約164センチ。

 村を作ったり、カードを作ったりと忙しかったが、次章では先生になる予定。

 さらに旅行にも行くし、他国にも行くしで、もう予定はごちゃごちゃ。






【フォルティナ・ルア・ビルフレスト】


レベル:11

クラス:皇女

ランク:☆☆☆☆(ゴールド)


○能力値

 HP:120/120

 MP:80/80

攻撃力:E

防御力:E

魔法力:D

魔防力:D

思考力:C

加速力:D

運命力:B


○スキル

 Sスキル

 【心理眼】


 Bランク

 【王者の風格】


 Cランク

 【人心掌握】【護身術】


○称号

 【皇帝の娘】【第一皇女】【照れ屋】【口下手】【ポーカーフェイス】

 【寂しがり屋】【思慕】


○概要

 皇帝国の第一皇女。

 プラチナブロンドの髪に翠眼。貴族らしい口調。

 年齢9歳。身長は約125センチ。ミリアの親友。


 クロシュがミリアと出会う以前から、フォルティナはミリアを気に入っていた。

 それは学士院において互いに浮いた存在であったことから仲間意識を持ち、気付けば常に落ち着いた雰囲気のミリアに心を許すようになっていた。

 だが長期休暇が明けてみれば、すっかりクロシュに懐いた(ように見える)ミリアを目の当たりにし、彼女の人生で初めて嫉妬という感情を持つようになる。

 商人に付け込まれたのも、そういった心の隙が起因のひとつだった。


 一連の騒動後、クロシュのことは認めつつもミリアの親友の座は諦めていない。

 今でもミリアのためならば即座に動き、ミリアのカードがあれば買い占める。

 一歩間違えればストーカーと化してしまいそうな危うさだが、本人はミリアに迷惑をかけるなど、あり得ないと考えている。

 最近はミリアの親戚であるアミス、ソフィー、ミルフィ、そしてラエとも交流を持ち、以前よりも遥かに友人が増えたことは、素直に嬉しく思っていた。


 スキル【心理眼】は、相手と自身の心の距離感を計れる。

 これにより相手が自分をどう思っているのかを、大まかに知ることができた。

 つまり内心では敵対的であったり、あるいは利用しようと近付く者は、あっさり看破できてしまう。

 故に彼女と対等に接せられる者は、限りなく少ない。

 また、このスキルは使用時に瞳の片方だけが金色に変化する。






【ラエ】


レベル:94

クラス:上級悪魔

ランク:☆☆☆☆(ゴールド)


○能力値

 HP:2000/2000

 MP:300/300

攻撃力:B

防御力:B

魔法力:C

魔防力:C

思考力:F

加速力:B

運命力:D


○スキル

 Bランク

 【悪魔闘法】【炎魔法・中級】【身体変化】【身体強化】【魔闘弾】


 Cランク

 【雷魔法・初級】【悪魔の契約】【魔法陣形成】【魔力操作】


 Dランク

 【闘気】


○概要

 上級悪魔。魔族ヘルの孫。

 明るい桜色の髪と瞳が特徴。

 魔道具によって隠しているが本来は二本の黒角を持ち、白目部分が黒い。

 外見年齢9歳。身長は約120センチ。ミリアの友達。

 悪魔時の姿……不明。


 いつの間にかミリアの友達になっていたらしい上級悪魔。

 そもそも友達がいないため、友達がなにかをよく知らない。

 相手が人間であっても、初めての友達は嬉しいらしく、ミリアに対しては素直に本来の無邪気な性格を曝け出している。

 特に目的もなく、悪魔は享楽的な考え方をするため、今の生活に飽きるまではミリアの傍で大人しく過ごすつもり。


 ちなみに家庭の事情により家出中。

 保護者であるヘルからは、孫を見つけたら連絡して欲しいと頼まれているクロシュだが、一連の騒動によって半ば忘れている。


 戦闘能力は高く、本気を出せばルーゲインに匹敵する。

 ただし相性の問題から、負けなくとも勝利するのは難しい。






【リヴァイア】

レベル:79

クラス:船団長

ランク:☆☆☆☆(ゴールド)


○能力値

 HP:2100/2100

 MP:400/400


○上昇値

 HP:C

 MP:C

攻撃力:D

防御力:C

魔法力:B

魔防力:D

思考力:C

加速力:D

運命力:D


○属性

【蒼水】


○スキル

 Aランク

 【進化】【ステータス閲覧】【空間跳躍・水鏡】


 Bランク

 【念話】【擬体】【属性耐性・水氷】【止水】

 【知識の図書館】【渦潮】【水流操作】【水魔法・中級】


 Cランク

 【策敵】【異常耐性・毒痺】【航海】


○称号

 【転生者】【成長する防具】【インテリジェンス・アイテム】【冒険者】

 【海人】【船団長】【水竜王】


○概要

 冠のインテリジェンス・アイテム。転生者。

 異常な出世欲から高い地位に固執していたが、ルーゲインの説得によって身も心もボコボコにされたおかげか、なんとか正気を取り戻した。

 なぜ地位を望んでいたのかは本人も覚えていないが、戦闘中に零した言葉から僅かに窺い知れるものがある。

 商家連合国に従っていたのも出世のためであり、特に執着はしていない。


 現在は正式に皇帝国の所属であり、航海士として貿易船に従事している。

 彼の能力により、新たな貿易ルートが開拓されたのは僅か十数日後だという。

 以後リヴァイアは重用され、奇しくも出世することになるのだったが、本人は決して驕らず、謙虚な心を持ち続けている。


 庭園でも人の姿を取っているのは【人化】ではなく【擬体】というスキル。

 これは本来なら庭園のルールにより、姿を偽れるスキルとして無効化されるのだが、庭園を作り出した管理者のひとり【真月鏡】と、他の姿にならない誓約を結ぶことで許可を得ている。

 このことは他の転生者たちにも周知され、誤解は発生していない。

 また同様に【擬体】スキルを持つ者で、リヴァイアと同じく希望する者がいないか確認を取ったところ、自由に変えられるメリットを捨てるのは惜しいのか、現状ではリヴァイアだけの特例措置となっている。





【ジノグラフ・ルア・ビルフレスト】

 皇帝国の第一皇子。転生者。

 クロシュからは主人公のような経歴だと思われているが、本人としては自由気ままに冒険者として旅をしたいとすら考えている。

 根がマジメなせいか、皇子としての責務は果たそうと努力しており、周囲からは次期皇帝と目されている。もちろん本人は可能なら辞退したい。


 異母兄妹であるフォルティナとの仲は、良くも悪くもない。

 だが最近になってクロシュへの想いを見破られたためか、フォルティナのほうから勝手にアドバイスをされている。

 その裏には、聖女殿と兄上がくっ付けばミリアを独り占めできる、という意図があったりするのだが、どうあれ肝心のクロシュに脈があるわけもなく。

 ほろ苦い思い出となる日は、そう遠くない。






【ウォルドレイク・グロリア・ド・ルア・ビルフレスト】

 皇帝国ビルフレストを治める皇帝。


 北方の大地にある皇帝国は、大地の実りが乏しく厳しい気候の土地だった。

 その代わり、魔導技術の研究によって多くの耀気機関や魔道具を開発した。


 一方で南方の大地にある勇王国は、自然豊かで穏やかな気候の土地だった。

 しかし魔導技術が遅れており、周辺国と比べて田舎だと蔑まれていた。


 これに目を付けたのが自由商家連合国である。

 食料を勇王国から皇帝国へ、反対に魔道具を皇帝国から勇王国へ。

 互いに必要としている物を補うことで、両国はより発展したのだった。

 それに便乗するように商家連合国も成長し、やがて三国は切っても切れない関係にまで至ってしまう。


 百年近く続いた関係だったが、それも終わりの日が近い。

 貿易は二国間だけで可能となり、商家連合国が衰退するのは確実だ。

 後に当代の皇帝は、歴代の中でも偉大な決断をしたと称えられるのだが、少数の者たちは、その裏に存在する聖女の陰にこそ注目したとか。






【サニア】

 異世界に召喚された白髪の少女。7歳。

 奴隷として船に乗せられていたところクロシュに救出される。

 その際に見た転移陣の輝きが魔法によるものと聞き、クロシュと魔法に対して強い憧れを持つようになった。

 この想いは共に切磋琢磨する友人たちと共有することで日増しに強まり、クロシュが考えている以上の信仰にも似た感情にまで至っている。

 故にクロシュが聖女だと明かされても当然のように受け入れ、むしろ聖女に魔法を教えられた弟子として恥ずかしくないよう、日々精進を続けている。


 以前クロシュが所有していたスキル【神託】と、称号【神の加護】を有しているためか、幼女神様を知覚できる。あるいは、知覚した結果として得られた。

 クロシュとは異なり、村で暮らす友達のひとりと捉えているため、幼女神様への信仰心はない。

 あるとすれば聖女クロシュへの信仰だろう。


 習得した【雷魔法・下級】は戦闘でも使えなくはない程度の威力とされる。

 これは主な使用者の魔力が、あまり高くないことが起因となる評価。

 サニアの場合、装備によって補うことで中級レベルにまで底上げされており、立派な戦力のひとつとして数えられる。

 特に多用する『ライトニングスピア』は射程距離が長く、貫通力に優れているのだが、本人としては放った時のきらきらした見栄えの良さがお気に入り。

 消費魔力が少ない点も、まだ魔力が低いサニアにはピッタリな魔法である。

 欠点としては連射性の低さと、面としての効果範囲が狭いため一度に多数を相手取るには隙が大きく、周囲に味方か守りの結界がなければ無防備になることか。


 そもそも現代において魔法を使える人間は公には確認されていないため、あまり気にする必要はないのかも知れないが、武王国が有する小型魔導兵器『赤竜顎』のような魔導兵器が開発されている現状では、魔法が盛んに使われていた時代とそう大差はないとも言える。






【フォルン】

 杖のインテリジェンス・アイテム。転生者。

 先端部が音叉のように枝分かれしている古めかしい金属杖。


 古い遺跡のひとつ、フォルン城から発掘された杖として売られ、長らく金持ち宅の壁に飾られて過ごしていた。

 ルーゲイン発案、クロシュ協力による転生者救済の計画により保護され、村へとやって来た最初の人物でもある。

 その後、魔法に憧れるサニアに見初められ、そのままパートナー関係を築く。

 フォルンとしてもサニアに協力する意気込みは十分であり、その望みが強かったせいか【念話】よりも先にスキル【魔導支援】を修得する。

 対話ができないのは不便かと思われたが、二人は互いを思いやる心を持っているためか、意外にも大して気にしていない。


 すでに転生してから長く、前世のことはあまり思い出せない。

 そのことに関しては割り切っており、今を楽しもうという前向きな性格。






【エミュ】

 異世界に召喚された緑髪の少女。8歳。

 サニアの友人であり、村では一番仲が良い。

 商家連合国から発信機となる髪飾りの魔道具を与えられていたが、特に不審に思わず受け取っていた。

 現在ではクロシュの【簒奪】によって普通の髪飾りとなっているため、お気に入りとして今も身に着けている。






【ケント】

レベル:127

クラス:鎧王

ランク:☆☆☆☆☆(ミスリル)


○能力値

 HP:7000/7000

 MP:900/900


○上昇値

 HP:B

 MP:C

攻撃力:C

防御力:B

魔法力:D

魔防力:B

思考力:D

加速力:E

運命力:F


○属性

【黄地】


○スキル

 Sランク

 【人具一体】【ガイアフォース】


 Aランク

 【進化】【ステータス閲覧】【人化】【大地の加護】【守護結界】


 Bランク

 【念話】【属性耐性・地】【地形適応】【アースシェルター】

 【知識の図書館】【活性化】【鍛冶】【冶金】【錬金】【鉱石生成】


 Cランク

 【採寸】【察知】【土遁】【地魔法・下級】【異常耐性・全】

 【重量操作】【環境適応】


○称号

 【転生者】【成長する防具】【インテリジェンス・アイテム】【冒険者】

 【裏切られし者】【放浪者】【鎧王】【骨董品】【星界庭園の管理者】


○概要

 鎧のインテリジェンス・アイテム。転生者。七人の管理者。

 全長2メートル越えの黄色い全身鎧。

 普段はゲンブと名乗り、喋り方も固い口調で武人を思わせるが、これはスーの助言による演技である。

 本来は少し頼りない青年のような印象を抱かせる性格。


 以前はパートナーと共に、いつか夢見たような冒険を繰り広げていた。

 しかし、人間であるパートナーは老いによって引退すると、欲に目が眩んでゲンブを売ろうと画策する。

 裏切られたゲンブは憤りながらも逃亡し、各地を放浪していた。

 それも数十年が経つと、だんだんと生きる目的を見失ってしまう。


 やがて活動を止め、物言わぬ骨董品となったゲンブは商人の手によって商家連合国へと運ばれる。

 ここでインテリジェンス・アイテムであると判明するも、まるで反応しないため大した力は持っていないと判断され、厳重に保管されたまま皇帝国へと運ばれることになった。

 それは皇帝国が、最もインテリジェンス・アイテムを高く評価しており、高額で売買できるからなのだが……そこでスーと出会ったことで運命は大きく変わる。


 初めは迷子を助けるつもりであったゲンブは、事情を知って自身の境遇に重ねてしまい、気付いたら子供たちを救出していた。

 それからのゲンブは、なによりも子供たちを第一に考えて、決して傍を離れることはなかった。

 かつて、あれほど望んでいた大冒険への興味を失ってしまったかのように。





【スー】

 異世界から召喚された銀髪、褐色肌の少女。11歳。

 ゲンブのパートナーだが、装備するというより基本的に胴の部分に入り込んでいるだけで、戦闘などはゲンブ自身が行うことが多い。

 村が襲撃を受けた際にはゲンブのスキル【人具一体】によって、初めて戦闘を行っている。

 その割にはスムーズに戦えていたのは、以前から訓練を積んでいたおかげ。

 ゲンブを装備しての戦い方を熟知しており、他の誰にもパートナーの座を譲ろうとしない。クロシュにおけるミリアのような存在。


 スキル【月魔法・下級】は未知な部分が多く、今のところ戦闘で使用できない。

 魔法が使える者が少ないのも、より理解を難しくしている。

 ちなみにインテリジェンス・アイテムで【月魔法・上級】を唯一使えるのは、未だにクロシュも姿を見たことがない【真月鏡】となる。


 ゲンブとの【人具一体】では見事に甲冑を身に纏ったスー。

 それを一言で表すなら金糸雀色のプレートメイルか、あるいはフルドレスアーマーとでも呼ぶべき頑強で可憐なデザインとなっている。

 あくまで鎧がメインのためスキルは防衛に適したものが多く、攻撃するには魔法等で生み出した武器や、大地そのものへ干渉するスキル【ガイアフォース】を使用することが多い。

 





【ジン】

 指輪のインテリジェンス・アイテム。転生者。七人の管理者。

 人化時は緑髪の男性であり、飄々とした態度から軽い印象を与える。

 その実、意外とマジメで誠実な一面を持つ。


 他人に縛られることを嫌うが【幻狼】とは親しい間柄であるのか、彼女の言葉にだけは素直に従う。

 それは理由も説明されずに、クロシュと敵対するな、という言いつけすら必ず守ろうとするほど。


 普段は冒険者として一大クラン『風詠みの旅団』を率いる団長。

 その裏では運び屋として活動しており、明確な悪事に手は貸さないものの、金を支払えば大陸の反対側にでも連れて行ってくれる。






【幻狼】

 氷像のインテリジェンス・アイテム。転生者。七人の管理者。

 人化時は狼の氷像に腰掛けている紫髪の美女であり、冷徹で冷淡。

 普段からどこで、なにをしているかも不明。

 その呼び名に関しても、誰も把握していない。






【真月鏡】

 正体不明のインテリジェンス・アイテム。七人の管理者。

 スキルにより庭園を造り出した者でもあり、実質的に庭園の管理は【真月鏡】ひとりで行っている。

 その姿はルーゲイン以外、誰も見たことすらないのだが、単純に人見知りをするだけで特に裏はない。






【グラリス・ハーフ】

 片眼鏡のインテリジェンス・アイテム。転生者。

 自身のパートナーと共に皇帝国の帝都で念願だった店を開き、クロシュからトレーディングカードの販売を任された。

 当初は商家連合国と迷っていたが、クロシュがいることから皇帝国に決めて移住している。


 学士院での宣伝が響いたおかげでカードの売れ行きは絶好調であり、さらに皇女フォルティナが求めたという噂が噂を呼び、帝都発の新たな文化として大きな注目を浴びている。

 なお、まだ聖女が関わっていることすら公表されていないため、さらに話題を集めるのは時間の問題だった。






【グラムリエル】

 謎のインテリジェンス・アイテム。転生者。

 人化時は地に付きそうなほど長い黒髪と、深紅の軍服が特徴的。

 世界の破壊を企む『黒の虹』のリーダーだが、その理由や実力は未知数。

 オレっ娘。



【ヘイヤ】

 ウサミミが付いたシルクハットのインテリジェンス・アイテム。転生者。

 人化時は道化師の格好と、ネズミのお面で顔を隠している。

 彼女は『黒の虹』のメンバーであり、常に周囲がわかりにくい言葉で話す。

 作者が最も厄介だと感じている設定である。

 ボクっ娘



【プリンプリン・サトウ】

 金色の鉄仮面のインテリジェンス・アイテム。転生者。

 人化時は白いスーツ姿の歴とした男性だが、口調は女性そのもの。

 彼女も『黒の虹』のメンバーなのだが、どちらかと言えば保護者役。

 本人いわく、性別を超越している。



【プレイス・T‐44】

 ゲーム機のインテリジェンス・アイテム。転生者。

 人化時は丸や三角、四角などの記号がデザインされたバトルスーツ姿で、荒っぽい口調で話す少女。負けず嫌いで、弱者を笑うような幼い性格の持ち主。

 ちなみにフォルティナとの決闘で用いられた遊戯盤の魔道具は、元を辿ると彼女のスキルで作られている。単なる遊び用だったのは間違いない。

 名前の読み方は『ぷれいす・てぃーしよん』。






【絶望】の影響について。

 グラムリエルは商家連合国に対してスキル【絶望】を使用していた。

 これの影響により結果として、国が滅びるまでに至る。

 では、いったいどこからどこまで【絶望】が関わっていたのか。


 商家連合国の滅亡はスーを召喚した時点から始まっていた。

 召喚されたスーはゲンブと出会い、共に逃亡する。

 これを知ったクロシュは他の子供たちも救出して村に匿った。

 以後、クロシュは商家連合国へ敵対心を持つ。


 村へ強襲部隊が送り込まれたが、ここでクロシュと連絡が取れていた場合、クロシュは村へ転移していた。

 するとリヴァイアに協力していたジンがクロシュの魔力に気付き、リヴァイアは作戦を一時断念することで、商家連合国に聖女が関与している情報が伝わってしまい、対策を取られて皇帝国の被害が拡大していた。


 しかし不運にもクロシュは別件で連絡が取れなくなってしまい、結果として村への襲撃は行われ、その報復として首都は壊滅し、守りの魔道具を失った『八の院』はあっさり暗殺されてしまうのだった。

 巡り巡って最悪の因果をもたらすのが【絶望】の真価である。


 とても強力に思える【絶望】だが、その効果は対象の『運命力』をマイナス状態にすること。

 例えばサイコロを振れば、必ず最悪の目が出てしまう。その場では幸運に思えるような目であっても、その結果から最終的に良くない結末となる。

 それが、いつどこで、どのようにして起きるのかグラムリエルも把握できない。

 巻き込まれる可能性は高く、同時に使用できる対象はひとつであり、さらに使用中は反動からグラムリエル本人のスキルがすべて封印される……等の制限が多いことで、あまり多用はできない。


 それらデメリットを考慮しても非常に強力なスキルと言えるが、ひとつだけ弱点を挙げるとすれば、それは『運命』に左右されない絶対的な『力』である。

これで三章も終了となりました。ありがとうございます。

四章開始までは少しだけ間が空きます。

もしかしたら、ちょっとした閑話を入れるかも知れません。

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