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道草とぼくたち

作者: 古沢灯

 春休みがあっという間に終わって、初めて新しい教室に入った時、ぼくは「あれ?」と思った。教室にはいっしょに登校して来て、「いっちば~ん!」と、叫びながら先に教室に入った大ちゃんの他はぼくしかいない。がらんとした教室には、昨日のうちに高学年と先生たちが用意してくれた机が並べられている。その机が1つ足りないのだ。


 ぼくたちの通う小学校は全校児童50人くらいの小さな学校だ。その学校で僕の学年は7人しかいない。クラスの人数は16人だ。あまりに人数が少ないせいで、去年から一つ上の学年と合同学級になっているのだ。新学期になってもそれは変わらないはずで、それなのに教室には机が15個しかない。単純に数を間違えたのかもしれない。でも、机を用意したのは去年も合同クラスだった新5年生だ。自分のクラスの人数を間違えるとは思えない。クラス替えなんてあるわけないのだから。

 ぼくは不思議に思って大ちゃんを見たけど、大ちゃんは机の数なんて気にしていないみたいで、自分の机に道具箱をしまっていた。

「ねえ、机が一個足りないんだけど……」

 僕がそう言って初めて、大ちゃんは教室を教室中をきょろきょろ見回した。

「あれ?なんで?」

 大ちゃんは指を折って机を数えると、ポカンと口を開けてぼくを見た。

「そんなの知らないよ」

と、僕は答えた。

 あっと、何か思いついたみたいに、大ちゃんが手を打って叫んだ。

「教室間違えたんだよ!ここ、2・3年教室なんだよ!」

「何言ってんの。2・3年教室は2階だよ?ここはちゃんと3階だもん」

 僕は大ちゃんの間違いを指摘した。

「それに、2・3年は18人いるはずだよ。もしそうなら、もっと机が足りないことになっちゃうじゃん」

 僕がそう続けると大ちゃんはしょんぼりして、

「ぴかりんのそういうとこキライ……」

と、ぶつぶつ文句を言った。

 こうやって話していてもしょうがないから、僕も自分の机を探して道具箱をしまった。そうしているうちに、他の新4年生たちや、5年生も登校してきた。朝の会まであと10分になると、だいたいみんながそろう。でも、今日はまだ来ていない人がいた。

「あやちん、どうしたんだろう?」

 同級生のしーちゃんがマユポンに話しかけている。マユポンも不思議そうにしている。

「あやちん、遅刻なんかめったにしないのに。どうしたのかな?」

「カゼひいちゃったのかな?」

「えー?春なのに?」

「春だって、カゼひくんだよ!」

 心配しているのか、していないのか、よく分からない会話をしている二人は、実はあやちんがもう学校に来ているんじゃないかと言い出した。

「ねえ、あやちんって、もう学校来た?」

 二人は急にぼくに話を振ってきた。ぼくは首を横に振って答えた。

「ううん。まだ来てないよ」

「そっか。ランドセルもないもんね……」

「今日休みなのかな?」

 そう話す二人は、机が一つ足りないことに気が付いていないみたいだった。ぼくは机とあやちんについて二人にも聞いてみようとした。

「ねえ、机の数が……」

と、言いかけた時、先生が教室に入ってきて、朝の会が始まった。


 僕たちの学級担任は去年と同じめぐみ先生だった。めぐみ先生がみんなに席について静かにしなさいと言って、教室は少し静かになる。右隣の席の友くんを盗み見ると、席に着くみんなを見て「あれ?」と言いそうな顔をしていた。

 みんなが席に着いたのを確認しためぐみ先生は、今日の予定を話し出した。黒板に予定を書きながら一通り説明すると、次は出欠を取り始めた。

 マユポンと友くんが呼ばれて、二人は元気に返事をした。その次がぼくだ。

「澤田光さん」

「はい」

 ぼくはまじめに返事をした。

「長島大介さん」

「はーい!」

 大ちゃんは少しふざけて返事をした。大ちゃんの次が今日はまだ来ていないあやちんの番だ。

「馬草汐莉さん」

「……はい」

「山内登さん」

「はい」

 あやちんの名前は呼ばれないまま、めぐみ先生は5年生の出欠を続けてとった。名簿に書き込みをした後、めぐみ先生は静かに話し出した。

「星彩華さんですが、みんなも今日来ていないことに気付いて、どうしたんだろうと思っているかもしれませんね。実は、星さんはこの春から転校することになっていました」

 教室はほんの少しの間だけ静かになって、それからみんながいっせいに話し出して、わっと騒がしくなった。

「あやちんはどこにいったの?」

「先生いつから知ってたんですか?」

「なんで転校したの?」

 みんな、口々に疑問をぶつけた。ぼくは本当に驚いていた。びっくりしすぎて質問もできないくらいだった。

 めぐみ先生が静かにするように注意する声が響く中、マユポンが立ち上がって、質問した。

「なんで、転校する前に教えてくれなかったんですか?」

 質問は、大きく、はっきり響いて、みんなめぐみ先生に注目して答えを待った。みんなが一番聞きたかったことはこれなのかもしれないと、ぼくは思った。

 めぐみ先生は、ゆっくりと口を開いた。

「星さんの希望でみんなには言わないで欲しいと頼まれていました。星さんは、お別れするのが辛いから、何も言わないで行きたいと話していました。先生は、ちゃんとお別れを言ってから転校したほうがいいのではないかと言いましたが、星さんは『お別れ会は悲しくなるからやりたくない。最後が悲しい思い出になるのは嫌だ』と、そういう風に言っていました。星さんの、最後までいつも通り笑っていたいからという気持ちを聞いて、先生はそれを尊重することにしました。

 みんなに隠すことになってしまってごめんなさい。今、みんなはすごくびっくりして悲しい気持ちになっていると思います。何も言ってくれなかった星さんはひどいと思っているかもしれません。でも、星さんもみんなと離れるのは悲しかったし、ずっと一緒に居たいと思っていたことを分かってあげてください。

 この後、始業式で詳しい話があるので、星さんがどこに転校したのかは……」

 めぐみ先生の話を遮ったのは、マユポンだった。

「なんで?なんで教えてくれなかったの?」

 マユポンは立ち上がったまま、その場でうつむいていた。

「あやちんはわがままだよ。自分が悲しくないようにってことばっかり」

 マユポンの声はだんだん、途切れ途切れになっていった。

「う、うちらだって、さび、しいの…に」

 マユポンの顔はぼくの席から見えなかったけど、マユポンは泣いているみたいだった。しゃくりあげるマユポンは、これ以上何も言えなくなってしまった。もらい泣きしたのか、しーちゃんの泣き声も聞こえてきた。

 隣の席を見ると、友くんがぎゅっと手を握りしめていた。

 マユポンのしゃくりあげる声を聴きながら、マユポンはすごく悲しいんだなと、そんな当たり前のことをぼくは考えていた。だけど、あやちんが転校してすごく悲しいのは分かるけど、どうしてあんなに泣けるんだろう。もう二度と会えない訳じゃないのに。

 めぐみ先生はマユポンを慰めている。そして、ぼくたちに体育館に行くように指示を出してから、マユポンをどこかに連れて行った。多分保健室だろう。しーちゃんが「うちも行く」と言ってその後を追いかけて、教室を出て行った。

 

 始業式の後は、そのまま入学式だった。始業式と入学式の間の休み時間に、しーちゃんが合流した。マユポンは最後まで姿を見せなかった。

 ぼくが教室に戻ると、マユポンのロッカーが空になっていた。しーちゃんがそれをじっと見ていた。いつもなら走り回って先生に注意される友くんも大人しく自分の席に座っていて、後ろの席ののぼさんに昨日のテレビの話なんかをしていた。大ちゃんは5年生に混ざってトランプのばばぬきをしていた。

 ぼくはすることが無くて、机にらくがきをしては消すことを繰り返していた。


 帰りの会が終わるともう昼過ぎだった。ぼくは、入学した時からそうしているように、今日も大ちゃんといっしょに下校する。

「あやちん、転校しちゃったんだね。それで机が一個なかったんだね」

 大ちゃんはさっき引っこ抜いた雑草をくるくるふり回していた。

「でも、なんで転校するんだろうね。だって、晴山新田に転校したって、めぐみ先生言ってたよ?晴新って、すぐとなりの学校じゃんか」

 雑草をくるくるふり回しながら、自分もくるくる回って大ちゃんは喋り続ける。

「雲西小が小さいからかなあ?引っ越したって言ってたけど、近所なのかなあ?やっぱりこれからはあんまり会えないのかなあ?」

 雑草を道端に投げ捨てて、大ちゃんは少し後ろを歩くぼくに向き直った。

「マユポン、すっごく泣いてたけど、ぴかりんは悲しくないの?」

「そりゃ、悲しいよ。悲しいに決まってる」

 ぼくは立ち止まらずに歩き続けて、大ちゃんを追い抜いた。後ろから大ちゃんが質問を続ける。

「そうなの?」

「泣くほどじゃないけどさ」

「そっか」

 それから大ちゃんは、また雑草を引き抜きながら、ぼくと並んで黙って歩いていた。両脇に田んぼが広がる道を抜けて、いつも別れる信号の近くまで来た時、大ちゃんがポツリと言った。

「ぴかりんはあやちんと仲良かったのに泣かないんだね」

 どうして大ちゃんがそんなことを言い出したのか、ぼくには分からなかった。でも、のどの奥のもっと奥の方に、空気のカタマリみたいな何かができた感じがして、「胸が詰まる」って、こういうことなのかもしれないと思った。

 大ちゃんはそれ以上何も言わずに「またね」と手を振って走っていった。大ちゃんと別れた後、ぼくは怒りながら泣いていたマユポンの気持ちを考えてみたけど、やっぱり、泣くほど悲しくなんかないとしか思えなかった。

 

 あやちんが転校したと知ってからしばらくすると、マユポンはいつも通り元気になったみたいだった。長い休み時間のたびに友くんとのぼさんもいっしょに体育館にドッヂボールをしに行っている。教室に残っているしーちゃんの方が、お絵かき仲間がいなくなって、なんだか寂しそうだった。

 そんなある日の昼休み、ぼくが図書当番をしていると、マユポンとしーちゃんが二人で図書室にやって来た。しーちゃんはともかく、マユポンが本を借りに来るなんて珍しいなと思った。マユポンはすぐに本を選んで、ぼくの居る貸出カウンターに持って来た。マユポンが借りようとしているのは、キャラクターの絵本だった。マユポンの持ち物はほとんど全部そのキャラクターで揃えられているから、これが目当てで図書室に来たんだなあと思った。

 ぼくは本を受け取ると、4年生の貸出カードケースから「笠井真由」を探してそれを渡した。マユポンはカードを書き終えると、つまらなそうにその場に立っていた。ぼくはマユポンのカードを貸出し中のケースに入れた。3・4年生の仕切りの中を整理していると、そこには「星彩華」と書かれたカードが入っていた。ぼくはそのカードを取り出して、別の場所に取って置くことにした。次に司書の先生が来た時にどうしたらいいか聞こうと思いながら、なんとなくカードを裏返して見ると、最後に借りられていたのは『はてしない物語』だった。ぼくはまだ読んだことのない本だった。

 マユポンは、しーちゃんが本を選ぶのを待っている間、ぼくのすることを見ていたみたいだ。ぼくがカードをデスクの上に置くと、すかさず手が伸びてそれを取り上げた。

「なんであやちんのカードがあるの?あやちんはもういないのに……」

 マユポンは、全部ぼくが悪いというように、ぼくをにらみつけた。

「貸出し中のカードにまぎれてたんだよ。多分、先生が見逃したんだ」

 ぼくはマユポンに説明した。

「ほら、学年のとこ、あやちんのはまだ3年になってるよ」

 マユポンは、さっと顔色を変えて、カードをカウンターに叩きつけるように置くと、急に怒り出した。

「ぴかりんはなんでそんなにフツウでいられるの?あやちんと仲良かったじゃん!!よく、本の話してたし、図書委員もいっしょにやろうって言ってたじゃん。なのになんで!?もう会えないんだよ?悲しくないなんておかしいよ!なんで全然平気なの?」

 しーちゃんや、他の学年の人たちが、びっくりした顔でこっちを見ている。ぼくもびっくりして、マユポンを見上げていた。マユポンはぼくをじっとにらんでいる。ぼくが何か言うのを待っているのかもしれないけど、ぼくには何も言えなかった。

「ぴかりんがそんな冷たいと思わなかった!」

 マユポンは最後にそう言うと、床を踏み抜きそうな勢いで図書室を出て行った。

 図書室にいた人たちは、ぼくの方を気にしてこっちを見ている。しーちゃんがそろそろとカウンターに近づいてきて、気まずそうに本を差し出しながら、

「マユポン、あれからずっと怒ってるんだ。そう見えないかもしれないけど……。だから、あんまり気にすることないよ」

と、言った。そして、「じゃあね」と言って教室に帰っていった。

 カウンターにはまだ、あやちんの貸出カードが置かれている。ぼくは、やっぱりそれをカードケースに戻すことにした。カードを手に取ると、端が少し折れ曲がっていた。

 その後、ぼくは図書室中を探して『はてしない物語』を見つけ出した。赤い表紙の大きな本だった。ぼくはその本を借りることにした。


 5時間目は学活で、1年生の歓迎会で渡すプレゼントを作っている。金メダルを作っている間、マユポンはぼくの方を見ようともしなかった。金色のおりがみを丸く切って、厚紙に貼って、それをおりがみのくさりに付けると金メダルの完成だ。大ちゃんが、おりがみの本を見ながら、カエルをたくさん作っている。せっかく僕が作った金メダルにそれをくっつけるから、

「これは女の子にあげるやつなんだよ!」

と、怒ったら一応謝ってくれたけど、今度はピンク色のカエルをくっつけ始めた。

 見かねたしーちゃんが、

「女の子にカエルは無いよー」

と、言ってくれて、大ちゃんはやっとカエルをあきらめてくれた。その時も、マユポンはぼくのことを無視していた。

 

 その日も大ちゃんといっしょに下校した。大ちゃんは、今日も雑草を引き抜いてふり回している。

「ケロリンだってカエルなのにな。女子はみんなケロリン好きだよね?マユポンだって、筆箱ケロリンだもん。それに姉ちゃんもかわいいって言ってるしさ。なんでおりがみのカエルはだめなんだろう?」

 大ちゃんはまだカエルにこだわっているみたいだった。

「ケロリンとおりがみカエルの違いって何?」

「えー?そんなの分かんないよ」

 ぼくは大ちゃんの疑問に答えられなかった。だって、ケロリンも気持ち悪いと思うから。

「あ!今そこでなんかピョンって!きっとカエルだよ!」

 大ちゃんは道端にしゃがみ込むと、草むらにパッと手を出すと、

「つかまえたー!」

と、歓声を上げた。

「見てみて!ほら!バッタ!」

 大ちゃんはお椀型にした手をぼくの鼻先に突き出して、興奮している。

「いいよ。ぼく、虫キライだし」

「ちょっとこれ持ってて!」

 大ちゃんは、ぼくがいいというのを聞かずに、バッタを押し付けてきた。大ちゃんがキラキラした目で僕を見るので、勢いに負けたぼくは、恐る恐るバッタを受け取った。手の中でごそごそ動くバッタに、ぼくは泣きそうになった。そんな僕をほったらかして、大ちゃんは二匹目のバッタをねらい始めた。

 うずくまってバッタを探す大ちゃんを待っていると、だんだん馬鹿らしい気分になってきた。ぼくは、

「先に行ってるよ」

と、声をかけて大ちゃんを置いて行くことにした。

「ええ!?ちょっと待ってよ!おれ、ぴかりんのそういうとこキライだなあ。だからマユポンに冷たいって言われちゃうんだよ」

 大ちゃんのその言葉に、ぼくは足を止めてふり向いた。バッタが指の隙間から逃げて行った。大ちゃんが「バッタが……」と、言って残念そうにそれを見送った。

「なんで知ってるの?」

 ぼくは大ちゃんに詰め寄った。大ちゃんは、びっくりしてのけぞりながらも答えてくれた。

「え?だって、昼休みに教室で言ってたよ?ぴかりんこそ、何で知ってるの?」

「図書室で、昼休みに言われて……」

 ぼくは、力無くそう答えた。

「へえ。マユポンのそういうとこ、良いよね」

 大ちゃんは感心したように言った。そして、立ち上がってひざに付いた草を軽くはらうと、先に歩き始めた。ぼくは大ちゃんの後ろをのろのろと歩く。大ちゃんはまた雑草を引き抜いている。それをくるくるふり回しながら、戦隊ヒーローの歌を歌い始めた。

「あのさ……」

 ぼくは、大ちゃんがどう思っているのか聞いてみたくなった。

「やっぱり、ぼくって冷たいのかな……?」

 大ちゃんは、ぼくの質問が聞こえていないみたいに歌い続けている。一番盛り上がる「ゴーゴー!レンジャー!」という部分を歌い終えたら、大ちゃんは続けて二番を歌い出した。

 ぼくは、しばらく待って見て、大ちゃんは本当に聞こえていなかったのかもしれないと思い始めた。だから、もう一度、今度は大きめの声で呼びかけた。

「大ちゃん!」

 大ちゃんは、ちょうど二番を歌い終えたところで、ぼくに呼ばれてくるりと回ってこっちを向いた。そして、ふり回していた雑草をビシッとぼくに突き付けて、真剣な顔で言った。

「知ってる?今年で地球はメツボーしちゃうんだよ」

 大ちゃんは、いつになく真剣だった。

「何言ってんの?地球が滅亡するわけないじゃん」

 ぼくは、大ちゃんの言葉を否定した。大ちゃんは、まだ真剣な顔を崩さない。ぼくは、ぼくが間違っているのかもしれないと、不安になってきた。大ちゃんは、目をそらさなかった。

 不安になったぼくは、だんだん怖くなってきて、逃げるように歩き出した。ぼくが歩き出すと、大ちゃんがゲラゲラ笑う声が聞こえた。大ちゃんはぼくに追いつくと、

「冷たいって、そういうところだよ」

と、言ってにこにこしている。

「意味わかんないよ」

 ぼくはつぶやくように言った。

「そういうところも冷たいよね」

 大ちゃんはしばらく笑っていたけど、ふと、真顔になって、

「でも、おれ、ぴかりんのそういうところは好きだよ」

と、言って、走り出した。

「意味わかんないよ!」

 そう言って、ぼくも後を追って走り出した。

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